不安を減らす方法

人生において最もつらいことのひとつは「不安」です。

安心できる老後への十分な蓄えがない、失業するかもしれない、子どもたちが将来、就職して収入を得られるだろうか、重い病気にかかったらどうしたらいいのだろう。現在、仕事と健康に恵まれて生活しているときでも、このような不安にさいなまれることがあります。


不安はどこから生まれるのか

不安は未来を予測することから生じます。不安に動かされて生じる妄想的な予測に振り回されます。まだ、起こっていない何かをアタマの中で妄想してしまい、その妄想が現実になったらどうしようと考えてしまいます。

過去の体験や記憶がよみがえってきて、同じような目に遭うかもしれないという不安が再生産される場合もあります。

今、ここに集中する

精神科医の名越康文さんは「今ここ」に集中することができると、不安に突き動かされて生じる妄想的な予測に振り回されることがなくなる、と述べています。

ただし、「今ここ」に集中することと、「刹那的に生きる」という態度とは異なるものです。とても遠いところに大きな目標を持つことで、日々の出来事に一喜一憂することを減らすことができます。

不安を減らすには

「不安」をなくすというのは難しいことです。子どものことから「親」や「先生」に叱られたらどうしようという不安は多くの人が経験しており、すでに刷り込まれてきたものだからです。

不安に苦しめられないために、妄想によって身動きがとれなくなることを避けるためには、どのようにしたらいいのでしょうか。

これまで1日に1時間も不安な気持ちになっていたのだったら、その時間を減らすようにしてみましょう。わずかな時間でも忘れるようにする。大好きな曲を一曲聞く時間だけでも、曲に集中するようにするなどです。

また、自分のお通夜を想像するというワークもあります。

仕事やお金といった、現世的なこだわりを落としていくことができ、臨終のところから自分の人生を見直すということです。

苦しみは感覚

不安は消し去っても、また、やってきます。そのときには、1分だけでも切り替えるようにしてみます。「1分だけでも切り替えられた」感覚を経験すると、それまでよりもずっと強くなることができます。

それを続けていると、苦しみは現実そのものではなく、感覚なのだと理解できるようになります。

不安というのは現実に起こっていないことを先回りして妄想することから始まります。不安を少しでも削減してラクに生きられるようになりたいものです。

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