テレビタレントに嫉妬する女性の心理

女性の嫉妬というのも、男性にはなかなか理解しがたいものがあります。中でもテレビや雑誌を見ているときに、「何であんな子に人気があるの。あんな子でもなれるなら、私だってタレントになれるのに」といった言葉を聞いたことはありませんか。これはテレビタレントに嫉妬する女性の心理が関係しています。


■「選ばれる立場にある私」という発想

恋人や夫婦同士でテレビを見ていて、最近、人気急上昇中や事務所が推している、ちょっと変わった女性タレントが出てきたときにこんな経験はありませんか。二人とも、

「何で、あんな子に人気があるのか不思議だよね」

という点までは一致しています。ところが二人の感想を比べてみると、男性と女性で、ずいぶんその女性タレントに対する視点が違うのです。男性の場合、せいぜい

「最近の芸能界の流れはわからない」

といった時代感覚のズレを感じるとか、

「ほかのタレントと、この子の違いはどこにあるんだろう」

といった評論家的な興味を感じる程度です。一方の女性はというと、

「あんな子を出すなんて、あの番組も落ちたものね」
「あれぐらいの実力で人気が出るなんて、よっぽど周りにコビるのがうまいのかしら」

などと、もっと感情的な批判が多く出ます。そこには女性タレントを批判する女性の中に、女性に対する嫉妬が働いているからです。ふつうに考えるなら、テレビを見ている自分たち一般人と、テレビに出ているタレントを比べるのはバカげたことです。ところがテレビタレントに嫉妬する女性は、そうは思いません。なぜならテレビに出ているタレントと自分は、同じ立場にいると考えているからです。ほかの人から見れば、「何を図々しい」ということになるでしょう。しかし本人は真面目に、自分とその女性タレントは非常に近い存在だと考えているのです。そして

「あの子と自分には大差がないのだから、自分もきっかけさえあればテレビタレントになれる」

と信じています。いままできっかけがなかったから、テレビタレントになれなかっただけと思っているのです。「自分はタレントになれる」と考えるほどだから、こうした女性は何事にも積極的な態度をとるかというと、そうではありません。逆に受動的な人間なのです。それは彼女の中に働いているのが、「選ばれる立場にある自分」という受け身な心理だからです。自分は選ばれる立場にある人間なのに、なぜかテレビの女性タレントは選ばれ、自分は選ばれなかった。その結果、女性タレントは華やかな世界で楽しそうに生きているのに、自分はつまらない毎日を送っている。そこに一種の自己憐憫や、「自分は損をしている」といった被害者意識を感じているのです。「何であんな子が…」といった感想は、そんな感情の裏返しで、結局は受け身の発想から生まれたものなのです。

■嫉妬を利用したメディアのシンデレラストーリー戦略

メディア側があえてシンデレラストーリーをつくろうとするのは、女性の嫉妬を利用するためといえるかもしれません。

「あんな子でもなれるなら、私だって」

と思う人が増えれば、タレント志望の女の子も増えます。そこから、新しいスターを生み出すこともできるかもしれません。さまざまな商品を宣伝する立場のタレントは、消費者から身近に感じられるほど有利です。ライバル心が売り上げを増やすのです。そんな女性心理をついたメディア側のシンデレラストーリー戦略が、女性タレントと張り合う女性をいよいよ増やしているのです。

テレビタレントに嫉妬する女性の心理は、「選ばれる立場にある私」という受身の発想によるものから生まれています。テレビタレントになりたいと思うなら、積極的に動いてみてはいかがでしょうか。

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