人に迷惑をかけたくないと思ったら

こんなことをしたら相手に悪いのではないか、または迷惑をかけてしまったのではないか…。仕事やプライベートで襲ってくるこんな不安。でも、ちょっと待って下さい。その不安は、ただの思いこみかもしれません。


「人に迷惑をかけている」は思い込み!

「人に迷惑をかけているのではないか?」 そう思いこんでいる人は多くいます。
これはおそらく、日本人の美徳でもある「人に迷惑をかけてはいけない」という躾を子どものころから過剰に受けてきた後遺症ではないでしょうか?

日本独自の美徳文化に縛られている?

「自分のせいでだれかに不利益を与えない」という生き方は、2000年間続く農耕社会の中で培われてきた日本独自のすばらしい文化ですが、あなたがその考え方に縛られて動けなくなる必要はありません。

迷惑をかけたと気に病んで仕事を失う

Y美さんの父親は高校の校長先生をしていて、口グセは、「人様に迷惑をかけるな」でした。
彼女は大手の貿易企業に就職したのですが、あるとき上司を巻きこむ失敗を犯したことですっかり自信をなくし、結局、2年で退職してしまいました。
自分の失敗でたくさんの人に迷惑をかけたことを気に病んでのことでした。

人は人の失敗を迷惑とは思っていない

ここで視点を切り替えてもらいたいのですが、多くの人はあなたが失敗しても、意外とそれを迷惑だと思ってはいません。
また、1ヶ月も2ヶ月も覚えてはいません。 あなたが「迷惑をかけた」と恐縮する相手は、逆にあなたに頼られることや、あなたをフォローすることを嬉しいと思っているかもしれません。

自分の委縮がかえって周囲の損失に

Y美さんの上司だって、部下の責任を取って頭を下げる業務も「込み」で管理職としてのお給料をもらっているのです。
その失敗を乗り越えた彼女が、ひとつ経験を重ねて成長してくれたら、結果的には会社にとっても上司にとってもプラスになります。
むしろ、「迷惑をかけた」と萎縮して、会社を辞めてしまったことの方がよっぽど大きな損失になるのです。

失敗しても自己嫌悪に陥らない

もしあなたが何か失敗して、だれかにフォローしてもらっても、自分を嫌う必要はありません。
そして、今度は逆に、日本人の美徳「おかげさまの精神」で、他人からかけられたちょっとした「迷惑」を寛容に受け入れる心の余裕を持ちましょう。

【まとめ】

・消極的な不安は「人に迷惑をかけてはいけない」という日本の美徳文化に縛られている恐怖心にすぎない。
・相手は迷惑だと思っていないケースが多い。むしろ頼られることを嬉しいと思うことも。
・失敗して自己嫌悪に陥るよりも「おかげさまの精神」で相手に感謝するほうがお互いの損失は少ない。人に迷惑をかけずに生きられないと思ったほうが、心がさわやかに晴れそうですね!

★ 参考図書『心は1分で軽くなる!』 石野みどり著
自由国民社

    
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