持たない幸福論とはなにか?

今の世の中で生きていくにあたって、働きたくない、といった思いはダメな思考とされています。社会に寄生して生きていくのかといった批判も加えられます。さらにはほとんどの人は家や車のローンを抱えて、それであるがゆえに自由に生きられないといった悩み、あるいは諦めを抱えていることもあるでしょう。


持たない幸福論を追求

しかし、そこに必要なものは価値観の転換であるとも言えるかもしれません。例えば家を持たない、結婚をしないという選択肢をすることによって、あらゆる呪縛から自由になるものが見えてくるのではないだろうか。そのような問いかけをするのがphaによる『持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない』 (幻冬舎文庫) です。

ねば、からの脱出

本書では、正社員にならなければならない、子供を作らなければならない、老後に備えなければならないといった思いが強迫観念となり人を追い詰めているのではないか、そのような立場からモノを考えている本です。かといって、本書は世の中のそちら側の価値観が間違っているなどということは言いません。そもそもまわりの意見に囚われずに、自分の好きなものに立ち返る必要があるのではないか。居心地の良い場所を求めていくことは当たり前なのではないか。それでいて、そこそこに幸せに生きらればいいのではないかといった問いかけをしています。

ゆるりとした文章

本書に記されているものはとてもゆるりとした文体です。それを見るだけでも著者はストレスレスな世界にいることがわかります。文章というのは、やはり人の気持ちといったものがおのずと出てきてしまうということがあるでしょう。そこにおいては、読んでいてほっこりとする本であると言えるかもしれません。本書を読めば、これまでの固定観念から脱出し、少しくらいはラクになれるかもしれません。

    
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