運命に悩んだ時に心を楽にしてくれる中村天風の考え方

生きていると悩みはどうしても生まれてきてしまいます。しかし、悩みに身を任せていては心身ともに疲れてしまいます。運命に悩んだ時に心を楽にしてくれる中村天風の考え方を参考にすると、心が楽になります。


■天命と宿命

運命には、どうしても逃れられないものと、それから逃れられるものとあるんです。つまり、身をかわしきれないものとかわし得るものとある。かわしきれない運命は「天命」という。絶対的なもので、これは人力ではどうにもしようがないもの。女が女に生まれ、男が男に生まれたのも天命。この現代に生まれたのも天命なら、昔に生まれたのも天命。また末の世に生まれるのも天命だ。これはどうともすることはできない。

しかし、絶対に逃れることのできない天命的なものばかりが人生に襲いかかるんじゃない。多くの人が苦しみ悩む、いわゆる運命は「宿命」なんだ。宿命というのは、人間の力で打ち拓いていくことができるもの、絶対的でない、相対的なものなんだ。ところが、今の人は、打ち拓くことのできる宿命にぶつかったときでも、それを天命と言う。自分の努力が足らないことは棚に上げて、どうにも仕様がないと言うのである。

そういう人間が人生に生きるとき、ただ偶然ということのみを頼りにして、その結果、自分じゃ気がつかないが、いつか自分の心が迷信的になって、すぐ神や仏にすがりつこうとするのである。

■宇宙の因果律

考えてみよう。怒ったり、悲しんだり、悶えたり、迷ったり、苦しんだりしているときに、気持ちがいいか。静かに、我が心に「心に憎しみはないか、怒りは、悲しみは、嫉みは、悶えは…」と問うてみよう。宇宙には因果律という法則が厳として存在している。だから、そういう心持ちでいる人は、いつまで経っても本当の安心立命は出来はしない。美しくしておくべき心の花園に、自分から汚物を振り撒いて歩いているようなことをして、それを、「天命だ。あるいは逃げることのできない、せっぱつまった業だ」などと考えている人があるなら、結局その人は人生を、寸法違いの物指しで測っているのと同じような結果を、作っているようなことになる。だから、良い運命の主人公として生きていきたかったら、何を措いてもまず、心を積極的にすることに注意深くし、終始自分の心の監督をしていかなければならない。

宿命を統制するにはもう一つ必要なことがある。それは、常に、心の中に感謝と歓喜との感情を、もたせるよう心がけることである。何でもいいから、感謝と喜びで人生を考えるよう習慣づけよう。

運命に悩んだ時に参考にしてみてはいかがでしょうか?

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