独りでいられない若者たち。今一度孤独の意味を考えてみよう

友達は多い方がいい、独りでいるのは恥ずかしい、携帯を体の一部のように持ち、常にメールをして誰かとつながっていないと不安。さらには、ひとりだと暗いとか、友達がいないと思われるなどの理由で、便所でご飯を食べる便所飯……。これらに代表されるように、現代の若者が持つ、「誰かとつながっていたい」という考えは、強迫観念にすらなっているようにも感じます。まるで孤独が悪のように言われるこの時代。独りでいることは、本当によくないことなのでしょうか。


■現代人は孤独の意味を履き違えている

現代人は孤独と聞くとネガティブなイメージを抱きがちです。しかし、それは「孤独」と「孤立」「孤絶」という言葉を混同しているからなのです。
孤独は英語で「solitude」で独りでいること。孤立は「loneliness」で自分が寂しいと思うむしろ心理的な状況、孤絶は意識的に周りと断絶をはかることです。

■ひとりであることは、恥ずかしいことか、暗いことか

孤独、つまりひとりでいることは、決して悪いことではありません。ひとりになることで自分とじっくり向き合うことができます。

ひとりになることを恐れて、四六時中メールをチェックして、常に誰かとつながっていようとする状態で、本当に相手と心の通うコミュニケーションがとれていると言えるでしょうか。表面的なつきあいでは、本当に満足できるコミュニケーションはとれないのです。

■孤独力を磨く

孤独力は孤独に耐える力ではありません。他人や社会に依存せずに、ひとりで生きることのできる力なのです。

まず、ひとりになって自分と向き合ってみましょう。自分を知り、自分を肯定できるようになって初めて、他人と有意義な関係を築くことができるようになるのです。自分を知らずして、他人に自分を知ってもらうことは無理なのはもとより、他人とよいコミュニケーションもとれないものです。

人は誰もが独りで生まれて、独りで死んでいきます。独りはいけないことでも、暗いことでもありません。やたらと繋がりを作ろうとする現代社会。今一度、孤独の持つ意味を考えてみるのもいいかもしれません。

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