集中力を高めるために必要な習慣をコントロールする5つの原則

人が成功するかどうかは習慣が決め手です。それほど、習慣は集中力にとって手ごわい敵でもあり、心強い味方でもあります。集中力に有害な習慣は断ち切り、集中力を伸ばす習慣は育てていくことが大切です。それでは、集中力を高める習慣をコントロールするための5つの原則を紹介します。


習慣はコントロールできる

まず、意識的にせよ無意識にせよ、すべての習慣は意志によってコントロールされています。ほとんどの人は、次から次へと新しい習慣をつくり出しています。あることを同じ方法で何度か繰り返した結果、その方法でやる習慣が身につくことはよくあります。

そして繰り返す回数が多いほど、その習慣はしっかりと根を張って、あなたの体にしみつきます。しかしどんな習慣も、それと反対のものに強く集中することで断ち切ることができます。

私たちは習慣の生きものです。つまり「過去の自分の模倣者」なのです。私たちの意志は「曲がったり」「折れたり」しがちで、それはちょうど、私たちが一枚の紙を折り曲げることができ、折り曲げるたびに折り目がついて、次に折り曲げるのが簡単になるのに似ています。

「知性と意志は精神的な機能ではあるが、物質のなかに埋もれている。そして知性と意志のすべての動きには、物質的な相関物である脳の動きが対応する」。

これが、思考の習慣、意志の習慣が形成される理由です。肉体的な動きはすべて、意志と知性の活動を遂行しています。私たちの神経系の現在の状態は、そのようにつくりあげられてきたのです。

多くの人は年を重ねるにつれて、機械のようになっていきます。これまでにつくってきた習慣が威力を増していくからです。私たちは自分が慣れたやり方で仕事をします。そのため仕事仲間は、あなたが特定のやり方でものごとをすることを当然だと思うようになります。

習慣が人生をどれだけ左右するか、そして良い習慣をつくるのは悪い習慣をつくるのと同じくらい簡単なので、良い習慣だけをつくるべきなのです。あなたの習慣に責任をもつのは、あなた以外にありません。

なぜ私たちは習慣の生きものなのか

良くも悪くも習慣が及ぼす大きな影響は、どんなに評価してもしすぎることはありません。「習慣は人間を支配する法則のなかで最も根深いものである」と言います。人の強さをつくるのも弱めるのも習慣なのですから、誰も自分の習慣よりも強くはなれません。

習慣はしばしば「労力節約の発明」と呼ばれてきました。いったん何かの習慣ができると、気力も体力も少なくてすむからです。習慣は深く根づくほど、無意識に行うようになります。つまり習慣がなければもっと注意力が必要になるわけですから、習慣は人間が生んだ節約技術だと言えます。

たとえば車の多い道を渡るとき、立ちどまって左右を見るという習慣のおかげで、けがをしないですみます。正しい種類の習慣は、間違いや災難から私たちを守ってくれるのです。車の操作を自分の体で覚えて習慣にしなければ、車を安全に操ることはできません。習慣とはリスクと疲労を減らし、的確な判断力を育てるものなのです。

習慣をコントロールする5つの原則

それでは、習慣をコントロールする5つの原則を紹介します。

第一の原則 「自分の神経系を敵にまわさず、味方につける」

第二の原則 「古い習慣から抜け出して新しい習慣を身につけるときは、断固たる決意で最初の一歩を踏み出す」

第三の原則 「新しい習慣が生活のなかに完全に定着するまで、一度の例外も認めてはならない」

第四の原則 「どんな決意も、それを実行に移す最初のチャンスをすばやくとらえること。同時に、自分が身につけたいと切望する習慣を実行する気になったら、そのチャンスを逃がしてはならない」

第五の原則 「毎日、差し迫って必要ではないことに少しずつ鍛錬を重ね、努力する姿勢を自分のなかに保つ」

第一、二の原則

習慣毎に、詳しくみていきましょう。幼いころから正しい行いをする習慣のある人は、善良な動機だけをもっています。ですから、善良な動機を育てる習慣に、根気強く集中することが重要です。手に入る応援は残らず集めましょう。悪い習慣をつくって危険なことをしてはいけません。

きょう、新しい一歩を踏み出しましょう。「なぜ今までこれをしていたのか」をじっくり考えてください。もしそれが自分のためにならないことなら、きっぱり断ち切りましょう。

第三の原則

新しい習慣が根づく前に一度でも妥協すると、それまでの努力で築きあげたものが水の泡になってしまう、ということです。心には二つの相反する傾向があります。一方は断固として変わらないことを望み、もう一方は妥協したがります。繰り返すことを通じて、あなたは断固とした自分を築くことができます。どんな反対勢力にもうまく対処できるよう、あなたの意志を鍛えましょう。

第四の原則

決意をしてもそれを守らなければ、ほとんど価値がありません。どんなことをしても決心したことはすべて守りましょう。それによって望んだものが手に入るだけでなく、脳細胞とその関連機能が、決意を実行するためにみずからを調整する習慣をつくることができます。

決意を守ると価値ある習慣が生まれ、決意を破ると危険な習慣が生まれます。重大な決意も小さな決意も守ることに集中し、小さな決意も、決意を守るという習慣を築くという意味で変わらず大切だということを忘れないでください。

第五の原則

意志を鍛えるほどに、習慣をコントロールしやすくなります。数日おきに、困難であるという基準だけで何かを選んで行えば、いざというときも、気力が萎えたり経験のなさからひるんだりすることなく、試練に耐えることができるでしょう。

さあ、あなたも習慣をコントロールして集中力を高めましょう。

参考本

「集中力(セロン・Q・デュモン)」

    
コメント