脳が疲れとストレスを生む!? 話題の生物学者・長沼毅による、楽に生きるための秘訣

仕事で疲れて、へとへとの状態なのに三次会にいってしまう。お腹がいっぱいのはずなのにシメのラーメンを食べてしまう。趣味でもないのに、誘われたからゴルフに行く。こんな経験をしたことがありませんか?

体は疲れてSOSを出しているのに、さらに自分から自分を辛い状況に追い込むという生物は、地球全体を見ても人間だけです。どうして望んでもいない、ムリな行動をして、人間はストレスをためてしまうのでしょうか。

その疑問を書籍『考えすぎる脳、楽をしたい遺伝子』の著者でもあり、TV番組「嵐にしやがれ」「プロフェッショナル 仕事の流儀」などに出演した話題の生物学者、長沼殻氏がお答えします。


◆原因は脳の劣化

自分を追い込もうとしたのは周囲の人ではなく、自分自身の脳なのです。スタンドフォード大学のある研究者によると、人間の脳は今から6000年前、文明ができた頃がもっともいいコンディションだったとされています。つまり、文明の発達とともに人間の脳は劣化していっているのです。

人間の脳は抽象的なことを考えられるのが特徴です。もともとは自然に対してこの能力が発揮されていたのですが、文明の発達した現代では人間関係に対して使うようになりました。その結果、悩みや不安というものが脳の中でグルグルとまわり、ストレスをためこむようになってしまうのです。

◆おかしな体の構造

人間にとって不都合なのは脳だけに限らず、体のつくりにもあります。なにが一番おかしいかというと、それは頭が重すぎるということです。人間の頭は約1.3キロあると言われています。四足歩行のときはまだいいものの、二足歩行をするようになってしまったため、体のてっぺんに重いものを載せることになってしまいました。これでは首や腰がおかしくなるのも当然のことです。

生き物というのは、普通の状態が一番楽だと遺伝子に刻まれてきました。逆に、ムリに働いたりして体を壊したりするのは異常なことです。
もともとの体のつくりからしておかしいのだから、少しでも楽しむことをすべきでしょう。

◆個性にあった場所に移動しよう

脳を含めて、私たちの体をつくっているのは両親から受け継いだヒトゲノムの遺伝子です。この遺伝子は、生物全体の特徴を決めるだけでなく、個人の個性も決めます。
人以外の生物は、この個性をよくわかっています。気候が自分の体には寒すぎたり、乾燥しすぎたりしていれば住居を移します。

しかし、いまの人間はそんなに素直に生きることができません。なぜなら、そこで脳が邪魔をしてくるからです。人の目を気にしたり、思い込みをしたりしてしまって、つらい環境から抜け出すことができないのです。

だからこそ、自分の遺伝子や個性を知り、体の声を表明しやすくすることが重要になってきています。自分に合った環境を見つけて、ストレスを軽減していきましょう。

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