筋肉が拘縮する仕組み【腰痛や肩こりの本当の原因】

筋肉には、持続的に筋肉が縮む拘縮という働きがあります。自動車のシートベルトのような仕組みです。拘縮は、腰痛や肩こりなどの本当の原因です。今回は、筋肉が拘縮する仕組みについて紹介します。


筋肉はシートベルトのようにロックする

体を守るために、筋肉は硬くなることがあります。このことを拘縮といいます。自動車のシートベルトをイメージして下さい。シートベルトは、急に伸ばされると「カチッ」とロックがかかります。一度ロックされたシートベルトは、勝手に外れることはありません。

筋肉は、自動車のシートベルトに似ています。一度ロックした筋肉は、勝手にロックが外れる事はありません。例えば、車を運転中に後ろから追突された時、首が折れずにむち打ちだけで済むのは、このロックの仕組みがあるからです。

むち打ちの痛みは炎症の痛みなので、当初の痛みはロックが間に合わず、首の筋肉が少し損傷して起こした怪我の痛みなので、時間が経過すると、痛みは減っていきます。しかし、筋肉はロックされた状態のままのため、むち打ちは長期化します。

筋肉の拘縮(ロック)と痛みのメカニズム

では、筋肉のロックである拘縮の仕組みと痛みのメカニズムを詳しくみていきましょう。筋肉の拘縮を管理しているのは、筋肉を構成する「筋繊維」に巻き付いている「筋紡錘」です。筋紡錘は筋繊維部分にあります。

筋紡錘の役割

筋紡錘は、筋肉の伸び縮みを感知する装置と考えて下さい。筋紡錘の働きに「筋肉を守る」役割があります。筋紡錘は「筋肉が過剰に伸ばされた」ときに、脊髄に信号を送ります。脊髄は筋肉が切れないように筋肉を収縮させる信号を筋肉に送ります。

筋肉は、その信号を受け収縮します。このことを「伸張反射(脊髄反射)」といいます。「伸張反射」が起こらないと、筋肉は過剰に伸ばされ続け、最終的に筋肉は切れてしまいます。

「伸張反射」は、筋肉が不意に伸ばされた時によく働き、意識してゆっくり伸ばされた時は、働きが鈍いのです。つまり、筋肉をゆっくり伸ばした時は「伸張反射」は起きにくいのです。

居眠り時の伸張反射

居眠りをしているとき、首が倒れそうになると、反射的に頭が戻りますよね。これも、伸張反射です。首が倒れそうになった時に、反射的に首の後ろの筋肉が収縮し、頭が元に戻るからです。

伸張反射は条件によって拘縮が戻らないケースも

筋肉が切れないように、伸張反射によって筋肉を守ってくれる筋紡錘ですが、負荷の強さ、急激さ、持続時間の長さなど「伸張反射」が起こったときの条件によって、収縮した筋肉がそのまま収縮し続け、元の状態に戻らなくなることがあります。

収縮し続けた筋肉は、最終的に「拘縮」という状態になります。シートベルトのロックがかかったまま、外せなくなってしまった状態です。拘縮してしまった筋肉は、ストレッチ、体操、マッサージ、お風呂などでは、元の状態に戻すことが難しくなります。

むち打ちの後遺症や、ぎっくり腰の後の慢性腰痛が多いのも、一般的に行われる上記の治療方法では、拘縮した筋肉が元に戻らず、筋肉自体の血行不良や、背骨・骨盤の歪み・関節の可動不全等を引き起こしたまま、持続し続けるからです。

無理な事をしていないのに筋肉が拘縮するケースも

今まで紹介したように、急な筋肉の伸びに対して、筋肉が拘縮しますが、本人の気づかないうちに「筋肉に無理をかけている」ケースもあります。寝不足が何日も続き、ストレスがたまり、食事も不規則、慢性的に運動不足、体温も低くなり、身体は冷え切っているような時は、なんでもない動作で伸張反射が起きてしまいます。

くしゃみをしただけで、ぎっくり腰になったり、朝起きたら腰が痛くて起きられないケースがよくあります。

では、次の記事で筋肉の拘縮が進んだらどのような症状が表れるかを紹介します。

次の記事

「筋肉の拘縮が進行するとどうなるの?」

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「腰痛が発生した時の対処法と本当の腰痛の原因! 腰が痛い理由の80%は「筋肉」だった!」

参考リンク

「筋肉の拘縮(ロック)と拘縮の解除方法」

参考リンク

「なぜ、大腰筋が拘縮するの?」

    
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