筋筋膜性腰痛になる本当の原因は大腰筋が拘縮することだった!

筋肉の炎症による腰痛である筋筋膜性腰痛(筋性腰痛症)の本当の原因は何か知っていますか? 直接的には、筋肉の炎症や損傷などが原因ですが、筋筋膜性腰痛になる本当の原因は大腰筋が拘縮(こうしゅく:持続的に筋肉が縮んだ状態)することから始まっています。


大腰筋とは

大腰筋は、「腸腰筋」の中で最も長く、大きな力を発揮する筋肉です。大腰筋以外には、腸骨筋や小腰筋などが「腸腰筋」に含まれています。

大腰筋は、背骨の左右にあります。第十二胸椎(背中の中心部より少し下の部分にある)から第五腰椎(骨盤に近い背骨の部分)、さらに、骨盤の前を通り、太ももの骨の内側(小転子)にまでついています。

大腰筋の働き

大腰筋は、通常の状態(筋肉が伸びている状態)では骨盤を前傾位置に保つ働きをします。逆に、大腰筋を収縮させると、股関節を曲げることができ、上体を前に曲げることができます。

背筋が真っ直ぐになる理由

大腰筋は、背骨の後ろ側にある脊柱起立筋・広背筋などの筋肉と連携しており、背骨を前後から引っ張ることで、前に倒れたり、後ろに倒れたりしないようにバランスを保ちます。大腰筋が上手く調整をしているため、背筋は真っ直ぐに保たれます。

大腰筋が拘縮すると腰痛になる理由

大腰筋が拘縮(こうしゅく:持続的に筋肉が縮んだ状態)すると、腰の筋肉に負担がかかり、その結果「腰痛」となってしまいます。大腰筋は上体を曲げる働きがあり、大腰筋がずっと縮んだ状態となり、大腰筋が伸びにくくなると、背筋をまっすぐすることが辛くなります。

さらに、上体を後ろに反らせにくくなったり、前に曲げた上体から起こすことが難しくなります。なぜなら、大腰筋が背骨を前から引っ張ってしまうからです。背骨の前後には体を前に曲げる筋肉(大腰筋など)と後ろに反らせる筋肉(脊柱起立筋・広背筋など)があります。

大腰筋と脊柱起立筋・広背筋の筋肉バランスが上手く取れているときは、背骨はバランスを保っており、どちらの筋肉にも負担はありません。しかし、背骨を前に曲げる筋肉である大腰筋が縮んだままになると、背骨をまっすぐに保つ張力のバランスが崩れ、後ろに反らせる筋肉(脊柱起立筋・広背筋など)への負担が強くなってしまいます。

大腰筋と脊柱起立筋・広背筋の筋肉バランスが正常である場合、背骨を前後とも100の力で引っ張っている状態です。しかし、大腰筋が縮むことで、背骨を前から引っ張る力が50になってしまった場合、脊柱起立筋・広背筋が150の力で背骨を後ろから引っ張る必要が出てきます。大腰筋が拘縮しているので、背筋を伸ばすために、普段より強い力が必要となるのです。

大腰筋が拘縮している期間が長かったり、拘縮の力が強いほど、腰(背中下部)への負担が強くなり、筋肉疲労がたまり、筋筋膜性腰痛(筋性腰痛症)になるのです。

大腰筋が縮んでいるかのチェックリスト

それでは、大腰筋が縮んでいるかをチェックしてみましょう。

  • イスに長時間座ると、腰が痛い
  • 長い時間立つと腰が痛い
  • 腰が常にだるい
  • 下腹が出ている
  • おしりが下がっている

などの症状があると大腰筋が縮んでいるでしょう。詳しくは

「筋筋膜性腰痛の症状」

で調べてみてください。

骨には異常がないのに腰痛の場合、大腰筋の拘縮による筋筋膜性腰痛(筋性腰痛症)である可能性が非常に高いです。大腰筋をゆるめることが大切です。

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参考記事

「たった90秒! 大腰筋をゆるめるだけで腰痛を改善してしまう方法」

    
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