慢性的な痛みに有効な「ミオンパシー」

肩こり、腰痛を自分で改善できる「セルフ整体」は、慢性的な痛みに有効な「ミオンパシー」という考え方がベースとなっています。


ミオンパシーとは

筋肉にアプローチする手技療法を「ミオンパシー」と言います。ギリシャ語の筋肉(ミオン)と治療(パトス)とを組み合わせた造語で「筋肉療法」です。

理論のベースには、アメリカ発祥の「オステオパシー」があります。オステオパシーはアメリカでは医療として認められ、ドクターのみが学ぶことができます。その効果の高さから世界各国に広がっていますが、日本ではまだあまり知られていません。

ミオンパシーのテクニックのベースには、オステオパシーのうちの「ストレイン・カウンター・ストレイン」があります。カウンター・ストレインのテクニックは、固く縮んだ筋肉を引き伸ばそうとするのでなく、もっと縮める(ゆるめる)ことによって解放し、痛みや不調をとるやり方です。

松尾毅が、カイロプラクティックを行いながらもお客さまの状態が改善しないことに悩み、さまざまな手法を勉強する中でカウンター・ストレインに出会いました。実際に試すと驚くべき効果があったものの、専門書は難解で、すぐに広まるようなものではありませんでした。その後、試行錯誤しながら筋肉に特化して「ミオンパシー」として体系づけ、誰でも学べるようにしました。

肩コリ・腰痛はミオンパシーによって改善することができます。固くなった筋肉をゆるめれば、痛みは消えます。痛みは、筋肉が固くなったことで血流が悪くなり、ブラジキニンが発生することでおこります。こういった慢性的な筋肉の痛みは、ミオンパシーに基づいて自分でできるようにアレンジした「セルフ整体」で改善することができます。

痛みの種類

痛みには大きく分けて急性の痛みと慢性的な痛みがあります。

急性的な痛み

たとえば炎症の痛みです。炎症物質が流れきってしまえば、痛みは治まります。通常は、長くても1週間も経てば痛みは引いていくはずです。

慢性的な痛み

筋肉が縮んで固くなることによる痛みです。慢性的な肩コリ、腰痛がその代表です。

このうち、「急性的な痛み」は、筋肉をゆるめるやり方では解決することができません。ケガであれば、適切な病院に行くなどしなければならないでしょう。

「慢性的な痛み」であれば、あらゆる部分の痛みがこの方法で解決できます(ただし、内臓疾患など病気が原因で慢性的に痛みがある場合は、病気を治すことが先決です)。

ときどき、慢性的な痛みを炎症の痛みだと勘違いしているケースがあります。お医者さんに「炎症ですね」と言われていても、本当は慢性的な痛みかもしれません。

どちらの痛みなのか判断するポイントは、痛みが続いている期間です。2週間〜1ヶ月も痛みが続いているのなら、それは炎症の痛みではありません。

もう一つは、痛みがラクになる温度です。冷やしてラクになるなら炎症の痛みですが、あたためてラクになるなら、慢性的な痛みと言えます。この場合は、ミオンパシーを用いたセルフ整体で痛みをとることができます。

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参考本

「「体の痛み」の9割は自分で治せる たった90秒! 超簡単セルフ整体術(鮎川史園)」

    
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