なぜ夜ふかしはいけないのか? 早く眠るメリット、夜ふかしするデメリット

さて、問題です。

1. 午前0時に寝て、午前6時に起きる
2. 午前3時に寝て、午前9時に起きる

睡眠時間自体は6時間なので違いはありません。眠る時間と起きる時間が違うだけです。しかし、2.のほうが身体に悪影響を与えます。なぜ夜ふかししたほうが身体に悪いのでしょうか?


夜ふかしはしてはいけない理由

体内時計は、午前3時くらいから明け方にかけて、起きるための準備をし始めます。夜ふかしをすると、寝入りの時間がちょうどこの時間と重なってしまいます。ぐっすりと眠りたいと思っているのに、体のほうは起きる準備を始めていますので、中途半端な眠りしかできず、翌日の効率を下げてしまいます。

夜ふかしをすると、質の高い睡眠がとれなくなってしまいます。その理由は、「コルチゾール」と「メラトニン」にあります。

早く眠るとバランスの良い睡眠がとれる

人間の体内時計は、太陽の光によってコントロールされています。夜が明ける前の午前3時くらいになると、起きるための準備をし始めます。「コルチゾール」が出てきて、ブドウ糖を大量に作り始め、ブドウ糖濃度の高い血液を体中に流して、体温を上昇させていきます。そして、眠気を誘う「メラトニン」の分泌量を減らし、浅い眠りに変えていって、起きやすくしてくれます。

成長ホルモンが分泌されるのは眠ってから3時間だけ

一方、「成長ホルモン」をたくさん分泌する深い眠りは、眠り始めの3時間くらいで終わってしまいます。その後は、浅い睡眠が増えていきますから、「成長ホルモン」はあまり出なくなっていきます。

午前0時に寝て、午前6時に起きるときは、前半の3時間は深い眠りが中心で、「成長ホルモン」がたくさん分泌されます。そして、後半の3時間は浅い眠りが中心となり、「コルチゾール」が分泌され、起きる準備が行われます。

「ノンレム睡眠」も「レム睡眠」もバランスよくとれて、一晩で、体のメンテナンスも、心のメンテナンスも、きっちりと行われて、スッキリと目覚めることができます。

遅い時間に寝ると浅い眠りになる

しかし、午前3時に寝てしまうと、体内時計は夜明けに合わせて起きる準備を始めてしまっています。深い眠りをとりたいのに、体は浅い眠りになるように準備しているのです。浅い眠りと深い眠りを同時にとることはできません。そのため、どちらも中途半端な眠りとなり、体のメンテナンスも心のメンテナンスも不十分な状態になってしまいます。

体内時計のリズムに合わせよう

人間にとって一番自然なリズムは、「太陽が沈んだら眠って、太陽が昇ってきたら起きる」です。体内時計はそれに合わせるようにリズムを刻んでいます。その体内時計のリズムにできるだけ合わせた生活をすることが、体調の維持には一番よいのです。

ホルモンの動きは、人間の意思ではコントロールできません。しかし、人間がコントロールできる部分もあります。それは、「就寝時間」です。起きる時間は、自分の意思だけではコントロールできない場合もありますが、ベッドに入る時間だけは自分でコントロールできます。

「コントロール可能な要素」をコントロールし、人間の意思とは関係なく動いている体内のリズムにピッタリと合わせてあげることが、人間の体が最も高いパフォーマンスを発揮できる方法です。

タイミングを合わせるだけで、睡眠中に必要なホルモンが多く分泌され、体と心のメンテナンスが行われます。さらに、頭の情報整理をし、翌日に最も活動しやすい状態を作ってくれます。就寝時間をコントロールして、体のリズムに合わせれば、体のパフォーマンス、脳のパフォーマンスを最大限に引き出していくことができます。

夜更かしがいけないのは、夜遅くに眠ると、起きる準備を始めてしまうため深い睡眠がとれなくなります。そのため、成長ホルモンの効果が薄くなってしまうからです。なるべく早めの時間帯に眠るようにしましょう!

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参考リンク

「睡眠のゴールデンタイム」

参考本

「合格を勝ち取る睡眠法(遠藤拓郎)」

    
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