なぜ、コーヒーを飲んでも眠くなるのか?

仕事や勉強をしていてどうしても眠い時、コーヒーを飲むと眠気を覚ますと言われています。しかし、コーヒーを飲んでも眠気が取れないときがあります。なぜ、コーヒーを飲んでも眠くなるときがあるのでしょうか?


眠気の原因物質「アデノシン」

まず、眠気の原因を作り出す睡眠物質について説明します。眠気の元となる「睡眠物質」に「アデノシン」という物質があります。

アデノシンは、人間のの活動エネルギー源「アデノシン三リン酸」が分解されることで生まれる副産物で、日中の活動とは切っても切れない関係にあります。起きて活動しているかぎり、アデノシンは増え続けます。そして一定の量に達すると、強い眠気に襲われます。

人の脳内には、アデノシン量を検出する「受容体」があります。脳内のアデノシンが一定レベルを超えると、「睡眠中枢」に知らせます。すると睡眠中枢が「アデノシンが増えすぎたので、そろそろ脳を休ませよう」と判断し、だんだんと眠くなってくるのです。これが仕事中に眠くなる理由です。

カフェインは受容体の働きをおさえてくれる

コーヒーや紅茶など、カフェインを含む食べ物をとると眠気が抑えられるのは、カフェインがアデノシン検出メーター(受容体)の働きをおさえてくれるからです。受容体の活動を邪魔することで、脳に睡眠物質の情報が伝わるのを遅らせているのです。そのため、本来眠くなるはずなのに、カフェイン効果で眠さを感じにくくなるのです。

カフェイン効果は長くて4〜5時間

ただし、カフェイン効果にも限界があります。カフェインが睡眠物質の情報をブロックできる時間は、長くて4、5時間ほどです。新陳代謝の高い若者は睡眠物質をブロックできる時間がもっと短く、1、2時間程度です。そのため、コーヒーを飲んでもすぐに眠くなってしまいます。

また、カフェインの効果が最も高くなるのは、コーヒーを飲んでから30分から1時間後で、それ以降はだんだんとカフェイン効果は薄れていきます。そうすると、どんどん眠気が強くなっていきます。

脳内にたまったアデノシンは、睡眠を取らないかぎり増え続けます。カフェインにできるのは、あくまでも受容体をブロックすることだけです。そのため、どれだけカフェインを摂っても眠気を完全に取り去ることはできません。

コーヒーを飲んでも眠気が取れないのは、睡眠が足りていない証拠です。コーヒーを飲んでも眠気が取れない日はきちんと睡眠をとるようにしましょう!

次の記事

「朝の目覚めをよくする2つの習慣」

前の記事

「体温が下がると人は眠くなる!? 睡眠と体温の関係」

参考リンク

「カフェインが入ってるドリンクはNG! 眠れない飲み物、眠りやすくなる飲み物」

参考リンク

「眠気覚ましに効果的なコーヒー! 正しいカフェインの取り方」

参考本

「脳も体も冴えわたる 1分仮眠法(坪田聡)」

    
コメント