起立性調節障害、低血圧症の原因と治療方法

思春期の子供が朝起きられない場合、起立性調節障害の可能性があります。また、起立性調節障害の子供が成長すると低血圧症になる可能性があります。起立性調節障害、低血圧症の原因と治療方法について紹介します。


起立性調節障害

起立性調節障害は、主に思春期に見られ、成長期における自律神経の調節不全が原因と言われています。成長期には、急激に身長が伸びます。特に骨の伸びに対して、脈拍や腸の動き、体温などをコントロールしている自律神経は急激に成長することができません。

すると、末梢の血管や筋肉に分布して、血流や筋力をコントロールしている自律神経のネットワークが手薄になります。その結果、めまい、立ちくらみ、乗り物酔いをしやすい、頭痛、腹痛、倦怠感、易疲労(疲れやすい)などの症状が出現しまう。

起立性調節障害は、多くの場合、睡眠障害をともないます。とにかく朝起きることができません。どんなに揺り動かしても目を覚まさず、昼過ぎになってやっと起き出し、夕方にかけて徐々に目が覚め、夜になると元気になります。そして、なかなか寝付くことができません。

起立性調節障害の治療方法

治療は、薬物療法、運動療法、心理療法、家庭や学校での環境調整により行われます。薬としては、塩酸ミドドリンやメチル硫酸アメジニウムが用いられます。

起立性調節障害の問題点は、症状が似ているうつ病と誤診されてしまうことです。うつ病と誤診した場合、当然、抗うつ薬や精神安定剤が出されます。これが問題です。これらの薬には、心臓の機能を弱める循環抑制という副作用があります。そうすると、ただでさえ循環器系の弱い起立性調節障害の患者さんの心臓を、さらに弱めてしまうことになります。

起立性調節障害はあまり知られていませんが、思春期においてはとても頻度の高い病気です。思春期の子供に「眠れない、起きられない」といった症状が見られた場合、まずこの病気を疑いましょう。

起立性調節障害チェックリスト

□立ちくらみやめまいを起こしやすい
□ずっと立っていると、気持ち悪くなったり倒れたりする
□お風呂に長く入っていると気持ち悪くなる
□少し動いただけで、心臓がドキドキしたり息切れがする
□寝起きが悪く、午前中調子がよくない
□頭痛がしやすい
□乗り物に酔いやすい
□食欲がない
□下痢や便秘をしやすい
□クヨクヨしたり、考え込みやすい性格だ

あてはまっている項目が多いほど起立性調節障害の可能性が高くなります。

起立性調節障害の大人版「低血圧症」

低血圧はどのくらいの血圧を指すのでしょうか。血圧には、上下の値があり、心臓の拍動により、血管が収縮したときが収縮期血圧(上の血圧)、拡張したときが拡張期血圧(下の血圧)です。血圧の差があるから、体中に血液を送ることができます。

通常、収縮期血圧は110~120程度あるのですが、110~100以下の場合を低血圧と診断します。拡張期血圧は考慮しません。高血圧と違い、低血圧であるというだけでは、特に問題がありません。低血圧でも元気な人はたくさんいます。

低血圧の問題点

問題は、血圧が低いことによって、さまざまな症状が出ることです。これを低血圧症と言います。20代から30代の女性に多い傾向にあります。低血圧症の症状はさまざまで、起立性調節障害とよく似ています。めまいや立ちくらみ、倦怠感、不眠などが起きやすくなります。起立性調節障害が成人になっても改善しない場合、低血圧症ということになると言ってもいいでしょう。

低血圧症の問題点は低血圧ではありません。起立性調節障害と同様、自律神経のバランスの乱れです。低血圧だけど元気だという人は、自律神経の機能に問題のない人です。

低血圧症で病院にかかった場合、よく「血圧を上げる薬」が処方されます。しかし、これはあまり意味がありません。いくら血圧を上げたところで、自律神経の乱れを直すことにはならないからです。

低血圧症の治療方法

低血圧症の治療は、自律神経の機能をよくすることです。そのために、自律神経調整薬、漢方薬などの薬物療法に加え、運動、暴飲暴食を避ける、ストレスをためないなど、心と身体のバランスを保つようにします。

低血圧症チェックリスト

□健康診断で収縮期血圧がいつも110以下
□小さいころから症状がある
□年齢は20歳以上
□冷え性である
□生理が不順だったり、生理痛がひどい
□生理前は調子が悪い
□立ちくらみやめまいを起こしやすい
□親や兄弟・姉妹に低血圧の人がいる
□吐き気や胃の不快をもよおすことが多い
□いつも青白い顔をしている

あてはまる項目が多いほど、低血圧症の可能性が高くなります。

朝起きる事がで機内人は、起立性調節障害、低血圧症による睡眠障害の可能性が高いです。病院で治療を受けるようにしましょう。

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参考本

「お酒や薬に頼らない「必ず眠れる」技術(森下克也)」

    
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