かかりつけ医の見つけ方

こさか家庭医医療クリニックの小坂文昭さんのこれまでの話から、患者一人だけでなく家族全体を診る家庭医が、今後ますます必要になってくることは理解できたかと思います。自分も家庭医の世話になりたいと思い始めている方も多いでしょう。しかし、家庭医に認定された医師は現在、日本には700人足らず。ムダな通院を減らすための、自分にあったかかりつけ医の探し方を押さえておきましょう。


チェックポイントは9つ

小坂さんは、かかりつけ医を見つけるチェックポイントを9つ上げています。それは、「場所が自宅の近所」「診察室に迎え入れる際の態度に親近感がわく」「目を見て話す」「聞き上手である」「説明がわかりやすい」「提案型である」「決断力がある」「総合力がある」「長く付き合ってくれる」です。これらのポイントから、特に押さえておきたい項目を詳しく見ていきましょう。

診察室に迎え入れる態度

最初にできる、もっともわかりやすいチェック項目は、診察室に迎え入れる際の医師の態度と言えるでしょう。小坂さんは、診察室から出て患者さんの名前を呼び、自ら部屋へ誘導して、向かい合ってから「小坂です、よろしくお願いします」と挨拶すると言います。その際、白衣を敢えて着ず、時には握手を交わすこともあるそうで、とにかくオープンな雰囲気を作るよう心がけているんだそうです。患者側はそういうときに、医師が自分の正面を向いてくれているかなど、親近感を持って接してくれているかを見ることが大事だと言います。

聞き上手か

聞き上手とは、言い換えれば、話しやすさを感じさせるかどうかです。患者の症状を知るには患者の声を聞くことだというのが小坂さんの持論。それがわかっている医師は、患者の話や考えを否定せず、まず受け止めるよう心がけています。患者の思いに共感し、「そうなんですか」と一度受け止めて、患者の言葉に柔軟に対応することで、患者からの信頼は高まると、小坂さんは指摘します。

長く付き合ってくれる

家族ぐるみの長い付き合いとなるかかりつけ医の良し悪しを、初診で判断するのは不可能です。一つ手がかりとなるのは、その医師が患者の話や症状に対し、根気よく付き合おうとしてくれている姿勢が見えるか。特に、根治が難しい「一生お付き合いしなくてはならない」慢性的な症状の場合、医師の根気強さが試されることになります。「気長にやりましょう」という一言があれば、患者はほっとひと安心できるということでしょう。

“かくれ家庭医”が見つかるかも

小坂さんは、家庭医には「近接性」「包括性」「継続性」「協調性」「説明責任」と、5つの特性が求められると言っています。これらの特性を備えた、“かくれ家庭医”は、意外と皆さんの身近にも潜んでいるかもしれません。

参考書籍:小坂文昭著「ムダな通院を減らすたった1つのこと」(BYAKUYA BIZ BOOKS刊)

筆者プロフィール
足立謙二 時事通信記者を経てフリーライターに。雑誌「昭和40年男」、ねとらぼなどエンタメ系サイトなどでサブカル、アニメ、特撮などを中心に執筆。Twitterアカウントは@adaken

    
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