華道の心を知り、花を飾る生活をしてみよう

部屋のなかに花がある。それだけで生活に変化が訪れます。花には殺伐とした部屋を心なごむ空間にしてくれる力がありますね。今回は、華道の心を知り、花を飾る生活を紹介します。


■花を楽しむ文化

花を楽しむという文化は、洋の東西を問わず、古くからあるものですが、その楽しみ方には、東西ではっきりした違いがあります。欧米のフラワーアレンジメントは、色とボリュームを見せることに重きが置かれています。鮮やかな色の花々をたくさんあしらい、そこにゴージャスな世界を展開させる。形はさまざまでも、その点はみな共通していると思います。

■日本の生け花

日本の生け花は違います。生け花が表現しているのは「心」です。自分のために、あるいは、迎えるお客様のために、精いっぱいの思いを込めて花を選び、その命に思いを託します。ひと言でいったら、思いをのせて命を生けるのです。

■ほんの少しの心配り

夏の暑い盛りに誰かを迎えるとき、

「少しでも涼しさを感じてもらえたらうれしいな」

という気持ちになりませんか? そこで、一輪の朝顔を竹の一輪挿しに挿して、玄関に置いてみましょう。涼やかな朝顔の青に目をとめたら、誰でも一瞬暑さを忘れ、人心地がつくものです。そして、迎えてくれた相手の思いを感じて、ふっと心がなごみます。

一人暮らしの休日、出かける予定もなく、手づくり料理で夕食をとる、といったとき、

「ちょっと寂しい…」

という気分に襲われるときもありますよね。しかし、料理が並んだテーブルにいちばん好きな花を飾ってみたら、気分はずっと違ったものになるものです。

「そういえば、箱根での花綺麗だったなぁ」

など、楽しい思い出がめぐってきて、少し元気になったりします。

ときに花に思いを託したり、花と心を通わせたりする生活、けっこう素敵です。

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