文系と理系はなぜわかれた?

日本の学校教育においては大学進学を目指すにあたって、高校生の時点で文系と理系にわかれます。文系は国語や英語といった科目を重点的に、一方で理系は数学や理科といった科目が重点的に行われます。文系を選ぶ理由として数学が苦手だからというのもあるでしょう。あるいは文系において、どうしても英語が苦手という人もいますね。

妥当な区分か?

この文系と理系の区分というのは果たして妥当であるのか疑問が残るところではあるでしょう。文系的な要素もある理系や、反対に理系的な要素のある文系と行ったものも無数にあるからです。そのような文系理系に関する疑問にこたえてくれる本が隠岐さや香による『文系と理系はなぜ分かれたのか』 (星海社新書)です。本書の著者は科学史の専門家として知られています。科学というと理系のイメージがありますが、その歴史を研究しているとなると文系なのかと疑問が浮かびます。著者自身が、文系であり理系である人物なわけですね。

世界の場合は?

本書では日本ばかりではなく、世界において文系理系はどのように区分されているのか、分かれているのかといったところが記されています。さらには産業界と文系理系といったトピックもありますね。これは職業選択において、文系や理系などを選ぶにあたって将来が自動的に規定されるといったものですね。さらにはジェンダーと理系文系といったものも重要でしょう。男子の割合が多い理系、女子の割合が多い文系といった区分も、男女平等の理念に照らし合わせればどこかおかしなものだと気づくでしょう。学問の歴史の一端を知ることができる貴重な本です。