ノルマはロシア語?

ノルマという言葉はビジネスシーンなどでよく用いられているでしょう。「年間のノルマはどれくらい」「今日のノルマはどれくらい」「ノルマ達成に向けて頑張ろう」といったものです。仕事上でこなさなければいけない最低限のラインを指す言葉がノルマだといえるでしょう。いまでは何気なく使われている言葉ですが、実はこの「ノルマ」という言葉には怖い意味があることをご存知でしょうか。


ロシア語由来

ノルマはカタカナでありますから外来語であるのは確かでしょう。そうであれば英語かドイツ語、あるいはフランス語で、明治時代に日本に入ってきた言葉ではないかと思われがちです。しかしながら、ノルマの由来はロシア語にありました。しかも戦後に浸透した言葉なのです。もっと昔からあるように見えて、実は最近になってから使われた言葉というのは意外に多くあるもので、「ノルマ」もそのひとつだといえるでしょう。

シベリア抑留の記録

第二次世界大戦中、ロシアの前身となる旧ソ連は中立国でした。しかし、1945年8月9日に一方的に日本に攻め入ります。さらに戦後は、多くの人間がシベリア抑留に駆り出されます。劣悪な労働環境により多くの日本人抑留者が命を落とすことになりました。この時、抑留されていた日本人に課せられていたものが「ノルマ」だったのです。ノルマを達成できなければ当然のごとく罰則が待ち受けていました。そんな辛く苦しいシベリア抑留から戻った日本人が、仕事において広めた言葉がノルマだったのです。

奴隷労働さながらの現場

シベリア抑留は、奴隷労働さながらの現場であったといわれています。例えば木を切るのにも機械などは当然なく、手動ののこぎりを使うといったものです。そうした劣悪な環境において、なお目標達成を強いられる際の言葉として「ノルマ」が存在していたのです。何気なく使っている言葉ですが、こうして背景を知ると恐ろしいものだとわかりますね。

    
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