芥川賞は新人賞?

第158回芥川賞が発表され、若竹千佐子による『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)と、石井遊佳による『百年泥』(文藝春秋)が受賞して話題となっています。この2人は、小説の新人賞の受賞作がそのまま芥川賞の候補になり、受賞に至りました。

新人の賞

芥川賞は新人に与えられる賞といわれています。その点でいえば、今回の受賞者はまっさらな新人であったわけですから、その条件に見事該当することになります。しかしながら、これまでの芥川賞の受賞者というのは、すでに何回も候補になって受賞といった流れも多くありましたので、今回の例は珍しいケースであるともいえるでしょう。

誰にでもチャンスはある?

芥川賞の候補になるのは、五大文芸誌と呼ばれる純文学の雑誌から選ばれることが多いようです。しかしながら、実際のところ、賞の定義としてはその年に発表された未発表の作品ということになりますので、同人誌などもそこに含まれます。過去には小説同人誌から芥川賞作家が誕生したこともありました。確かに誰にでも開かれた賞であるといえるでしょう。

年齢も関係ない?

さらに今回の芥川賞受賞者は若竹千佐子が63歳、石井遊佳が55歳という年齢も話題となりました。新人賞というと20代というイメージもあるのですが何歳でも文学をはじめるのに遅い年齢はないということなのでしょう。