読書がたどりつく場所とは

読書というのは、これまでとはありかたが変わりつつあるのは確かでしょう。情報を手に入れる場所が必ずしも読書とは限らなくなってきているからです。そうした時代において読書とはどのような価値を持ちうるものなのでしょうか。ミステリー小説を楽しむような趣向としての読書に限定されるのでしょうか。いえ、そんなことはありません。読書には得も言われぬ魅力があるのだと言えます。

読書の醍醐味とは

そのような読書の魅力を記した本が齋藤孝による『読書する人だけがたどり着ける場所』 (SB新書) です。本書は、これだけ情報が溢れている現在、読書をする意味について突き詰めています。本書は読書論として読むことができるでしょう。しかし、ただ読書のポイントを絞って解説されたものではありません。読書という一見非効率な作業のなかから知識の体力をつけていくことこそ読書の魅力のひとつと言えるかもしれません。

どういう人になるのか?

読書を重ねることによって人はどうなっていくのか。その一つに深い人になるというものがあります。さらに、知識を持つほど世界が広がっていくのも確かでしょう。知識や情報がないままでは、気づくことができずに終わってしまう世界が無数にあるのです。これは単に幅広い興味を持つという好奇心の問題ばかりではありません。それを広く浅くではなく、深く知るために読書は手助けとなるのでしょう。読書の快楽を知りたい人にはおすすめの本です。