同時通訳者 小熊弥生式英語リスニング法を伝授!

2013年2月24日、東京都渋谷区で、同時通訳者の小熊弥生さんが「徹底リスニングワークショップ」を行いました。参加者は約50人。小熊さんが主にTEDを使った学習ツールで5時間指導しました。今回はその中から、英語リスニング学習のポイントを3つご紹介します。


初級者から上級者まで有用な語学学習ツールTED

いまや世界的に認知度の高い動画サイトTED(Technology, Entertainment, Design)。世界中の各界の最前線で活躍する人々の講演を無償で提供するサイトとして普及しています。今回のワークショップで使われた、モデル、生物工学起業家、「ザ・マインドマップ」案出者のトニー・ブザンに至るまで、世界中のネイティブがプレゼン講演する動画に、各国の母国語を字幕として付けられる機能もあることから、TEDは語学リスニング教材として初級者から上級者まで有用なのです。

上達への近道は「ものまねシャドーイング」

小熊式リスニングではまず、もともとある日本語で翻訳されたテキストなどの意味を把握します。その後、TED 教材を使ったネイティブスピーカーのリスニングをセンテンスで区切って行い、小熊先生の発音を真似ながら、参加者は声に出してそれに続くことを繰り返すのです。筆者はドイツ人作家フランツ・カフカを思い起こしました。カフカはドストエフスキーをひたすら模倣し続けていました。その模倣の果てに、ある日ペン先からカフカが出てきたのだと言われています。それと同様、小熊先生曰く、発音時の口の形が重要で、それを真似し続けているうちにやがて自然と英語が口をついて出てくるようになり、講師のものまねに過ぎなかった型を破って、自己流に行き着くのだそうですよ。

ここで差が出る!小熊弥生同通式リスニング

詰め込み型の受験英語に慣れてしまっている私たち日本人の多くは、英文を後ろから前へ訳す癖が習慣付いてしまっています。それでは英語はとても習得できません。まして通訳を目指しているならなおさらです。既にお気づきですね?そう!小熊式では前から後ろへ区切れのよいワードをセンテンスで順序立てて訳していくのです。なにより参加者からの質問が多かったのは、「自分で訳していて話者の声が聞き取れない」というもの。小熊先生は「目で表情や口の動きを読み、耳で聞く両方の情報を処理するための『双方絶対の同通リスニング力』が必要だ」と助言していました。そのためにも幅広いテーマを扱っているTEDを繰り返し見て聞くことが役に立つのです。

いかがでしたか?今回挙げたポイント以外にも「戦略的予測分析」や各国の訛りがあるネイティブスピーカーの聞き分けなど、今回のワークショップではテクニカルなノウハウが散りばめられていました。参加者も名古屋から朝9時に渋谷まで駆けつける意欲的な方をはじめ、何度も声をあげて質問する方も。小熊先生曰くこの積極的な質問力こそが英語力を飛躍できる最大のスパイスのようです。

「TOEICテスト280点だった私が半年で800点、3年で同時通訳者になれた42のルール(小熊弥生)」

    
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