「暗記」は寝る前に勉強しよう! 睡眠を上手に活用した暗記術!

テストや試験の対策をするときに暗記をすることが多いですよね。実は、睡眠を上手に活用した暗記術があります。睡眠と記憶の仕組みを知ることで効率的に記憶を定着させることができます。


記憶の仕組み

私たちの「記憶」は眠っている間に整理されます。目や耳などから取り込んだ情報は、まず脳の「海馬」に記憶されます。これを「短期記憶」といいます。

短期記憶は、何度か繰り返し見たり聞いたりしないと脳に残りません。ごく短い時間で忘れてしまいます。意味のない数字の羅列や通りすがりに見た自動車のナンバーなど、その瞬間は覚えていてもしばらくすると記憶から完全に消え去っています。これが短期記憶です。

短期記憶を脳にとどめておくには、その「記憶」を何度か繰り返し使っうことです。すると短期記憶が大脳皮質にコピーされます。

学生の頃、かけ算の九九や英単語などを何度も口に出して暗記したはずです。これは短期記憶を「長期記憶」に移し替える作業だったのです。しかし、短期記憶から長期記憶に移っただけではまだ不十分です。

長期記憶となったものをさらに繰り返し使ってはじめて、必要なときにいつでも引き出せる確かな「記憶」として保存されるからです。では、どのぐらいの情報が「記憶」として残るのでしょうか。

約10%と言われています。誰かと話した内容、目にした光景、読んだ本や新聞の内容、ふと思いついたこと、これらの情報のうち90%以上が毎日捨てられています。

記憶力が悪いのは自然なこと

「自分は物覚えが悪い。記憶力が悪い」などと悲観することはありません。なぜならほとんどの人が、今日あったことの1割しか覚えていないのですから。私たちの「記憶」は眠っている間に整理、強化されます。

暗記は寝る前にしよう!

記憶の作業が行われるのは、主に「レム睡眠」のときです。レム睡眠のとき、私たちの体は休んでいますが、脳は活動をしています。脳が起きているから夢を見るのです。

このときに脳がどのような活動をしているかというと、記憶の取捨選択です。必要のない記憶は捨て、必要な記憶は取り込んだり強化したりします。だからこそ、「暗記」は寝る前に勉強するべきなのです。

目覚めているときに覚えたことは、「睡眠」というフィルターを通すことで、より強く脳に記憶されます。また寝る前だと、覚えたあとにほかの情報に触れる機会が減るため、さらに頭に残りやすいのです。

「一夜漬け」の記憶は長続きしない

一夜漬けの記憶は、「せっかく覚えても睡眠を取らないとすぐに忘れてしまいます。私たちの「記憶」は、繰り返すこと、そして眠ることによっていつでも使える「記憶」として脳にしっかりと保存されます。覚えたことを使える「記憶」として残すには、睡眠が欠かせません。

テスト前に徹夜して勉強をする「一夜漬け」。徹夜で勉強をすると、勉強する時間が長くなるので、それだけ多くのことが覚えられます。しかも勉強に専念しているため余分な情報が入りにくく、多くのことを記憶したまま試験にのぞむことが可能です。

しかし、一夜漬けで覚えたことは数日経つとほとんど忘れてしまいます。繰り返す回数が少ないうえに、覚えたことが「睡眠」という記憶の整理作業を通過していないからです。試験にパスするためだけだったら一夜漬けもいいでしょう。

しかし、将来的に覚えたことを仕事や生活に活かしていきたい。そのように考えているようでしたら、脳と睡眠のメカニズムに合った勉強方法を取り入れることが必要なのです。

暗記はその場しのぎではなく、睡眠を上手に活用した上で実践すると効果的です。試してみてください。

「記憶力を高める本」の詳細を調べる

    
コメント