人と環境に優しい、木という自然素材の良さを再認識

 今回はあらゆる角度から木のココがスゴい! を改めて多くの人にお伝えします。
 ●感触が優しい
 ●軽くても強い
 ●疲労感や精神的不安感を軽減
 ●香りが心を癒す
 ●目に優しい
 ●製造や加工に必要なエネルギーが少ない
 ●環境にも優しい


感触が優しい

 木に手を触れると、温かく優しい感触がします。コンクリートや鉄に触れたときのような、硬くひやっとした感じがありません。
 温かさの秘密は「熱伝導率」、つまり熱が伝わる速さにあります。
 木は熱伝導率が低い素材なので、温度を奪いにくく、冬でも温かく感じさせます。そのため、フローリングなどの建築材によく用いられます。適度に温かく、柔らかい木の床は、足にも負担が少なく、また衝撃緩衝効果もあります。

軽くても強い

 コンクリートや鉄などの建築用構造材料に比べ、木はどうも弱いようなイメージがありませんか。けれども実は、木はとっても強いのです。
 各種材料の強さを測るために比強度テストを行い、強度を密度で割った数値を比較すると、木材(スギ)の圧縮強度は花崗岩の2倍、コンクリートの6倍になります。引っ張り強度も、木は鋼鉄の4倍、コンクリートの197倍という数値が出ています。

耐震性が高い

 耐震性が高いということになり、この点でも木は有利です。
 木は伐採した後、建築材として使用する場合は必ず乾燥させますが、乾いていく間に徐々に耐久性が高まっていくのも、他の材料にはない強みです。
 その強さを生かし、家づくりの土台にはヒノキやヒバが、柱や梁にはヒノキやスギが使われいます。

疲労感や精神的不安感を軽減

 木には、疲労感を軽減させ、精神を安定させる働きがあるとされています。
 木造の校舎で過ごす生徒や教師と、コンクリートの校舎で過ごす生徒や教師を比較して、どのような違いがあるのかを調べたところ、コンクリートの校舎で過ごすグループよりも、木造の校舎で過ごすグループのほうが、疲労の度合いが軽く、「眠気」「だるさ」「注意散漫」なども見られなかったそうです

香りが心を癒す

 木の香りは、人に良い影響を与えるといわれています。
 木の香りの成分は「フィトンチッド」という物質で、高い抗菌性があると共に、ストレス解消にも効果があるとされています。
 また、スギの香りは脳の活動と自律神経の働きを鎮静化し、リラックスさせることがわかっています。血圧低下や脈拍の乱れの改善、快眠など、数多くの効果をもたらしてくれるそうです。

目に優しい

 太陽の光は本当にありがたいものです。
 しかし紫外線は肌に悪影響を与え、目を疲れさせることがあります。
 木は紫外線を吸収し、反射を抑え込む作用があります。 
 紫外線の反射率を調査する実験の結果を見てみましょう。反射率が高い順に並べると、アルミニウム、コンクリート、そして木材となっています。
 木は紫外線を吸収して反射を抑え、その一方で赤外線を効率良く反射させるということもわかっています。

製造や加工に必要なエネルギーが少ない

 木材は鉄やアルミニウムと比べ、製造や加工に必要とするエネルギーがとても少なくて済みます。例えば、木材の生産に必要なエネルギーはコンクリートを生産する場合の約7分の1、鋼材生産の約330分の1という少なさです。
 このような観点から考えても、木は地球環境に優しいエコロジーな素材であることは間違いありません。

環境にも優しい

 木材は森林がつくり出す貴重な資源です。木材そのものが自然の一部ですから、周囲の自然環境を破壊したり、害になることはありません。
 木は空気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を吐き出すという「光合成」によって成長しますが、そうした生育の過程において、二酸化炭素を蓄えます。
 成長した木は伐採し、新しい苗木を植えて育てるということを繰り返し行えば、地球温暖化の原因とされている二酸化炭素の削減に大きく貢献できます。

まとめ

  いかがでしたか?
 木の良さについては、すでにご存知のことも多いと思いますが、いろいろな角度から考えていくと再認識することも多く、その可能性は広がります。

参考書籍『100年安心できる! 「いい家」の建て方』ぱる出版 著者:谷口弘和

    
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