3月入居開始物件はリスクが高い! 買ってはいけない分譲マンション

賃貸でも分譲マンションでも3月入居開始物件が多いですよね。新生活に合わせることができるし、いい時期だと思っている人、危険です。実は3月入居開始の物件はリスクが高いのです。


3月入居開始が多い理由

分譲マンション事業は、お客様に引渡しをして初めて売上げ計上できるという事業です。マンションデベロッパーの決算は3月期が多いことから分譲マンションのお客様への引渡し開始は3月が圧倒的に多いのです。

3月入居開始物件だけでおおよそ40%を占める年もあります。1年は12ヶ月なので、均等に入居が開始するとしたら約8%となります。この40%という数字は異常です。

3月入居開始のマンションが多いということは、同時期に竣工する現場がとても多いことになります。3月入居開始の事業スケジュールになるように、まとめて土地が買えるはずはないので3月に引渡しをして売上げ計上できるように事業スケジュールを立てているのです。

3月入居開始物件は突貫工事で建てられる

この3月入居開始のスケジュールに間に合わすように、当初から工期が本来確保すべき期間より短いものも出てくるのは業界の体質として「必然」なのです。つまり、公共工事増加による職人不足などなくても突貫工事になってしまう現場が出てきます。

工期が十分でないと様々な理由により建物に影響がでます。手抜きをしていなくても、労働環境が厳しいので施工のミスが起きやすくなります。そのミスが検査や内覧会で指摘できるような性質のミスならいいですが、わずかな水漏れのようなチェックしにくく重大な施工ミスのケースも存在します。このように、3月入居開始物件が危ないのには理由があったのです。

3月は入居に向いていない

業界全体で3月に入居開始が多いのと、竣工在庫も3月中には引渡しをしてなんとか決算に間に合わせたいデベロッパー各社は「3月入居可」というコピーを使いまくります。4月以降に引渡し開始の物件の販売は延期してでも3月引渡し可能物件の営業に特化するくらいです。

3月入居物件のセールストークは、

「新学期に間に合う」
「春休み中に引っ越しできる」

ですが、どれくらいの購入者に関係あるのでしょうか? マンション購入者は、単身者と2人家族が主流になりつつあります。転勤辞令が発令された会社員にとっては、4月から違う都市に行かなければならない時期でもあります。

3月入居にメリットがあるのは事実です。セールストークに嘘はないからです。ただし、本当のことを全部言う訳ではありません。特に、言うことが義務づけられていないデメリットなどは聞かれない限り言いません。

購入したマンションの引渡しは、業界人には年1回の定例イベントでも、購入者には一生に数回の大イベントです。一生に数回のイベントなのですから、何月に引っ越すかというのは優先順位の中では一番下でもいいのです。ライフサイクルにおける一大イベントと年間サイクルの一大イベントが重なると、負担が大きい面があるのです。

ライフサイクル一大イベントであるマンション購入は、年間サイクルの大きなイベントがない時期のほうが適しています。3月入居に「こだわる」のは、やめにしましょう。

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