職場から遠いマイホームより、近場の賃貸? マンション選びも近場の時代

マイホームと職住近接は、都市部ではまだまだ難しい現状があります。首都圏のサラリーマンを対象とした民間調査(2009年11月)では、「通勤時間は片道34分が理想。現実は60分。かけられる通勤時間の限界は、平均で片道1時間28分」というデータもあります。では、職場から遠いマイホームと近場の賃貸どちらがおすすめなのでしょうか?


職場に近い物件が無難

「仕事場から片道2時間近くかかるけど、広い一戸建て」と、「仕事場から片道30分以内だけど、狭いマンション」の二者択一で選ぶなら、すでに土地を持っていて家を建てるケースなどを除き、今の時代は、仕事場に近い物件の方が無難と言えます。

仕事場から片道2時間近くかかるということは、毎日往復4時間近くが、通勤時間に費やされることを意味します。電車内では本や新聞を読むことができると言っても、通勤するお父さんたちには「自分さえ我慢すれば、自然に恵まれた良い環境で子供を育てられる」といった、自己犠牲に近い気持ちが心のどこかに多かれ少なかれあると聞きます。

また、つらいのは本人だけではない点にも留意が必要です。家族との団らん時間が減ったり、父親が疲れてイライラすることへの我慢を、家族も強いられていることも忘れてはなりません。

自宅を拠点にするフリーランスの方や、在宅ワークが可能な会社で通勤日数が少ないといった特殊な場合は除いて、毎日長時間かけて通勤するケースでは、夢のマイホームのために家族の絆がこじれることのないよう、職場との距離については十分留意しておきたいものです。

子どもは大学に通えるかも考えよう

また、将来子供が、親と同じように家から大学まで我慢して通うのなら別ですが、自宅と大学の距離が遠すぎれば下宿することも考えなければならず、その仕送りが大きな出費になる危険性も。

「結局、家族団らんの日を送れたのはわずか10年足らずだった…」と、後悔することのないようにしたいものです。

購入にこだわるなら場所にこだわれ!

賃貸ではなくどうしても購入にこだわるのであれば、マイホームのバラ色のイメージのためにメガネを曇らせることなく、少なくとも「自分なら借りないだろう」という場所の物件は選択しないようにしたいものです。

どれだけ安くても、希望の価格で貸すことも売ることも難しい物件を選んでしまうと、いざというときに身動きがとれなくなる危険性があるからです。同様に、バス利用など、駅からかなり離れた物件を選ぶことも避けた方が無難かもしれません。夜遅くなって終電・終バスがなくなったときにタクシー代がかさみます。

このように、マネー面からも、精神面からも、身体面からも、疑問符が付く物件を無理して購入するくらいなら、近場の賃貸でいくと割り切る勇気も大切です。時間と心身ともに、健康な生活を大事にする視点からの判断も重要です。

「時は金なり」という言葉はマンション購入にも影響してきます。物件として満足でも、駅や都心から遠い場所を選ぶのは避けましょう。

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