ビザ、国籍すら問いません!不法入国外国人賃貸マンション業騒動記!(1)

10年前の平成16年、法務省発表の外国人登録者総数は、1,793,747人(うち特別永住者数465,619人)。
それが、現在およそ200万人を超えるという在日外国人。年間総所得は推定7兆円にものぼるそうだ。

出生率が低い日本は、まさに“他民族国家”になろうとしている。
こんな現状の中で、外国人を対象に商売に乗り出す人間が増えている。CSでも高い視聴料金を取る外国語放送や各国の民族料理店などがそれだ。

エスニックメディアが外国人の生活を支えるが、どこまでいっても“衣”“食”まで。“住”に君臨するのは、資格のいる不動産業者である。
これは、外国人専用賃貸マンション業をはじめた不動産業者・S氏の話だ。

観光ビザで入国し、不法就労を続ける不良外国人たちを食い物にするのはいいが、お国柄の違いか、とんでもトラブルばかり。
日本人にとってはなんでもないことが大事件になってしまう、騒動の数々を今日はこの記事の行数が許す限り、語ってもらいたいと思う。


不法入国者は客じゃない

平成18年の春、不動産業界に20年間生きてきたオレは、冷え込む不動産業に関連した副業、新しいシノギ口を見出しすため、アイデアを模索していた。
なにか不動産で新しくて、回転のいい商売はできないか…。
なかなか浮かばない新商売のアイデアにもがく中、東南アジアやロシア、中東の人間を自分の店で使うクラブ経営者をある筋から紹介された。

「働き口の確保をしている業者は多いのに、住むところを何とかする業者は中々おらんのですわ。ワシらも含めて、寮をなんとかしたいんやけど家主やら大家が嫌がってね」
「ほう。確かに外国人の入居には二の足踏みますわね。それやったら、連中に個別で保証人代行業者を斡旋したらよろしいのに…」
「いやぁ、そっちの業界も“入管難民法違反(不法入国、不法滞在)”の当局の手入れがすぐに入るさかい、サブいんですわ。騙す業者も多いしね。せやけど、こっちで働いてもらわないかんし」
「はぁ、そうなんですか…」

身元保証業者はかなり昔からある業態で、信用はできるはずだ。
どうも話を聞いていると、三行広告に載っている中のインチキ業者の手合いだろう。連中は金だけ受け取り、住居実態のない人間の印鑑証明を渡してドロンする。
そういうものを掴まされて、契約時に泣く在日外国人を実際に見たことはある。
オレは彼の悩みを聞き、昔なじみのマンションオーナーである木内(仮名、53歳)に声をかけた。

「木内さん、実はええ商売おますねんけどね」
「ほう、どんな話や?」

ここで閃いた。そうだ、外国人を木内の息がかかったマンションに入居させればいい。我ながら、そこに着眼するとはなかなか冴えてるやないか。
大阪には、入居者不足であっぷあっぷしているマンションオーナーが多い。木内も大国町と中崎町に所有するマンションもその中の2棟である。
問題はすぐに解決。10人の韓国人、9人の中国人、4人のイラン人、6人のロシア人を入居させた。

即刻退去させると保証金分丸儲け

そこに、予期せぬ問題が起きた。なんと、入居した中国人女が客を紹介してきたのだ。

「コノ人、部屋ナイ。住ム所無クッテ、是非ドコカ住マワセテあげたい!」
「せやけど、こっちもリスクあるから、ちょっと家賃は張るで?」
「ソレでも、構わナイ、どうか、コノとおり、お願いシマス!」
「お願イィィィィィ!」

脂ぎったピッタリ七三分けの男は、なんと観光ビザが切れたオーバーステイだった。
なんとかお願いと、拝み倒されるというのは、嫌な気分ではないが、困った。なにせオーバーステイ。不法滞在者なのだから。
でも、待てよ……。
入国管理局に追われ、コソコソと生きるこの男。こんなヤツはオレの本業の客とは違う。弱者を束ねること、それが金儲けの基本ではないか。よっしゃ、またまた閃いた!

「そんならしゃーないな、任しとき!」

オレは女の頼みを快諾した。よっしゃ~、こりゃ儲かるで~
考えた手口はこうだ。まず、インチキ身元保証人業者を架空ででっちあげる。次にそこから振り出した印鑑証明を観光ビザで入ってきた不法就労者に渡し、木内のマンションを1ルーム10万以上の家賃で貸し付け。

が、書類の不備を理由にして、即刻強制退去させるというもの。3ヶ月から半年スパンでこれを繰り返せば、かなり実入りがいい。どうせ家賃滞納など不払いが発生して、おのずと入れ替わることも考えられる。こりゃ儲かるがな~

「おっしゃ~!! ワシも協力するで~!!」

話した木内も俄然やる気になって了承してくれた。
木内と組んで口裏を合わせておけば、何のリスクも発生しない。この方法なら、不法滞在の幇助には当たらないはずだ。
不動産屋は善意の第三者というタテマエをキッチリと踏まえなければならないので、ここらへんは抜かりがないようにしなければならない。

オレたちは早速シノギをはじめることにした。

(丸野裕行)

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