ついに宗教戦争まで勃発!不法入国外国人賃貸マンション業騒動記!(3)

これは、外国人専用賃貸マンション業をはじめた不動産業者・S氏の経験談だ。
観光ビザで入国し、不法就労を続ける不良外国人たちを食い物にするのはいいが、お国柄の違いか、とんでもトラブルばかり。
日本人にとってはなんでもないことが大事件になってしまう、騒動の数々を今日は、とことん語ってもらいたいと思う。


恐怖の外国人接待地獄

リアル鬼ごっこした一件から、もう潮時。そう思った。あれはウチのことを聞きつけたチャイニーズマフィアか何かだったのか?

それからは、いつもどおりの業務をこなす日々。
しばらく無理な強制退去はお休みだ。外国人は挑発すると何をしだすかわからない、それをオレは肝に銘じた。
なんとか、13棟のマンションに様々な国籍の外国人を住まわせ、家賃収入を得る。今までは閑古鳥が鳴いていた築30年ほどのマンションは上から下まで満室状態。

斡旋料とは別にマンションの家主からは家賃の5%程度のマージンを請求する。
月に2000千万程度の収入。不動産業をやっていてよかったと思った。青龍刀では追い掛け回されるけど……。

しかし、彼らとの関係を円滑に進めるのは、並大抵のことではない。
それにどこの国の外国人も世話になっていると感じている人間を家でもてなすのが習慣になっているようだ。
契約が済むと必ずと言っていいほど、自宅に招かれる。

中国人の家では恐ろしい数の料理を出される腹がはちきれそうになるし、アフリカンの家では臭い昆虫料理を喰わされゲロを吐く、モンゴル人の家ではなぜか酔っぱらって相撲をとらされて大怪我、フィリピン人の家では家族の恵まれない身の上話を聞かされて「家族の生活を面倒みてほしい」と色仕掛けで迫られる、ロシア人の家では陽気な歌を口ずさみながらウオッカをしこたま飲まされ急性アルコール中毒で死にかける……まぁ散々な目に遭うのだが、連中はしつこくて応じないと会社の事務所まで迎えにくる勢いなのだ。

情に深いというか、人を信じる性格というのか……。
一番辛かったのは、韓国人の家で喰わされたポシンタンという犬鍋だった。
特別な日や大切な人をもてなすためらしいのだが、プードル2匹とコーギー2匹を飼う愛犬家のオレとしてはなんとも複雑で、箸が一向に進まなかった。
この子は、どっかの飼い犬やったんやろうか??

マンションに宗教戦争勃発!

そんなとき、この商売を思いつくキッカケとなった例の外人クラブの経営者から連絡が…。

「今度、タイ人やらロシア、イラン、マレー人やらの人間をちょっとの間、Sさんのところのマンションで面倒みてもらえませんか?」
「どないしたん、こんな夜中に?」
「いやぁ、すいません。ちょっと“訳アリ”なんですよ。21人なんですけど…」

不法入国を手引きする集団と手を組んでいる彼は、やはりオーバーステイやパスポートを持っていない人間ばかりを抱え、相変わらず居住スペースの確保に苦労しているとのこと。中国人は、恨みがましくていけない。だが、他なら大丈夫だろう。
彼の顔もあるから、ぼったくることもなく普通に商売しよう。
オレは一肌脱いで、木内のマンションを世話することになった。

一週間後―。朝早く、ケータイが何度もけたたましく鳴った。

「おい、S! ウチのマンションどうなってしもたんや!! 大変なことになっとるやないか!!」

木内が死にそうな声でわめく。

「ええぇぇ~?!」

紹介した大国町のマンションに急いで駆けつけたオレは、ドきつい香辛料の臭いにフラフラになった。建物全体をその臭いが包んでいる。
続くように様々な民族の歌が、エントランスに交錯している。ど、どういうこと?!

「○☆$×◇≒(怒)!!!!!!」
「×=÷@∽%(怒)!!!!!!」

何語なのか、よくわからない怒鳴り声が耳を劈いた。渡り廊下で中東系の男2人の罵りあっている。

「な、なんやねん、コイツら…」

ポカンと口を開けるオレのそばに、これまた中東系の小さなジイサンがやってきた。あちこちで住人の何語か分らない叫び声も聞こえる。

「ダメですよ…、相性の悪い宗教同士を隣室にしちゃ」

流暢な日本語で喋るジイサンは、さらに続ける。

「あっちの家は、牛肉を食べちゃいけないヒンズー教徒なのにコリアンの焼肉の匂いで喧嘩になってるし、シーア派のイラン人は、タイ人にタコを食べさされたと言って、怒ってます。うろこがついていない魚は食べちゃダメなんですよ。コーランが粗末に扱われたとか…そんな争いごとばかりです」

「マ、マジかぁ?」
「◎☆$×&≒(怒)!!!!!!」
「#=*@∽%(怒)!!!!!!」

マンション自体が収拾のつかない状態。いたるところで阿鼻叫喚。自国の国旗を玄関の扉に貼りつけているヤツもいる。もう、やめてくれ~!!

それからジイサンが最後に一言。

「今、インドのパンジャーブやロシアン、中東のアルバニアン、たくさんのマフィアがここに一緒に住んでいる感じですから、一触即発ですよ」

それを聞いたオレの視界が真っ暗になった。世界って広いなぁ~、神様お願いやから、助けてぇ~!!

(丸野裕行)

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