売ろうに売れない不動産とは

長年住み慣れた自宅の土地を、何かの事情で手放さなければならなくなった。そんな経験は人生に1度は来るものではないでしょうか。でも、どんな土地でも「はいわかりました。売りましょう」と車を下取りに出すようにいつでも当たり前のように売買できるとは限らないのが不動産の世界です。売りにくい、買われにくい不動産とはどういうケースでしょうか。

不動産業者が嫌がる4つのタイプ

売りにくい不動産とは、言い換えると、不動産会社から見て「できれば扱いたくない」物件です。具体的には大きく以下の4つに分けられます。
①価格の安い物件
②売れなそうな物件
③手間がかかりそうな物件
④地方(もしくは遠方)の物件
これらに該当する物件は、断られる可能性が高いと言わざるを得ないのが現実です。

安い物件を避けたい業者の事情

不動産の売買では、価格が高いほど手数料が上がることが法律で定められています。例えば1億円の物件なら306万円、100万円の物件なら5万円となります。ただし、どちらの物件でも仲介業務にかかる手間や責任はほぼ変わりません。同じ手間なら高い物件を扱いたい、安い物件はできれば避けたいと考えるのは自然です。

タダ同然の土地はなぜ需要がない?

ちなみに、「100万円で土地が買えるのか?」と思われる向きもあるかもしれませんが、都市部から離れた田舎に行けば、もっと安い、ほぼタダに近い物件が存在します。しかし、観光地とも縁遠く使い道がない土地は、固定資産税分の負担がかかるだけで誰も手を出しません。過疎化が進む地域で、平成初期のバブル物件が廃墟のように取り残されているのも、こうした事情によるものです。

不動産業も商売

土地を買い取る側も商売ですから、利益に見合わない物件を扱いたくないと考えるのは当然と言えます。ただし、安い物件でも商売に見合った売り方を提示すれば、業者も納得して商談に応じるというもの。そのために正しい知識を学ぶ必要があるのです。


参考書籍:田中裕治・著、小木正和・監修『売りたいのに売れない! 困った不動産を高く売る裏ワザ』(ぱる出版刊)