固定資産税、疑問なら即確認

不動産を相続する時、悩ましいのが固定資産税の存在です。実は、固定資産税ほど徴収ミスが多い税金はありません。実際、総務省の調査によると、2009年から2011年までの間に固定資産税額の修正が1件でもあった自治体(岩手、宮城、福島の3県を除く)は97%にも及んだといいます。その多くは単純な記載ミスと見られており、手元に送られてきた書類に「おかしい」と感じる点があったら、一度問い合わせて確認するべきです。

誤評価される物件も

もちろん、単純な書き間違いばかりではありません。金額が多すぎるのではと確認したら、家が建ちようがない崖地だったのに平坦地と同じ評価になっていたというケースも実際にありました。相場の10分の1程度にしかならないはずの再建築不可物件が、普通の住宅と同じ価格で評価されていたということもあります。固定資産税は不動産を所有している限り毎年払わなければならない税金です。もし間違ったまま放置し続ければ損失が積み重なっていくことになりますので、気になったら早めに役所に問い合わせるべきです。

過徴収されやすい場合とは

一方で、自分の不動産は過徴収になっていないか、あらかじめ注意しておくことも大事です。特に、以下のケースは要注意です。
①土地を分筆(分割登記)したことがある
②最近、更地に住宅を建てた
③家を建て替えた時にセットバックをした
④土地の一部を私道として使っている

分筆、建て替えの場合

①では、分割した土地のどちらかが道路と接している部分が少ないなど、利便性の低さによって価値に違いが生じ、片方の固定資産税が下がることになります。②では、住宅用地の軽減特例が適用され、固定資産税と都市計画税が下がります。

道路使用も非課税の可能性が

③のセットバックとは、敷地に接する道路が狭い場合に自分の敷地の一部を道路として提供すること。この場合、道路から後退させた部分が非課税になりますが、自ら申告する必要があります。④も、公衆用に土地を提供しており、非課税の対象になり得ます。ただし、私道の使用を特定の人にだけ許可している、特定の時間だけ通行を許可しているなどの条件をつけていると非課税の対象にはなりません。


参考書籍:田中裕治・著、小木正和・監修『売りたいのに売れない! 困った不動産を高く売る裏ワザ』(ぱる出版刊)