「フルサト」作りという考え方

実家がある人は、いざとなれば実家へ戻ればいい、そんないわれは昔からあります。その一方で、都会からいきなり田舎や、島といった場所へ移住し自然派の暮らしをはじめる人もいます。そうした思い切りにコミットできない、そんな大部分の人に向けた良書といえるものが伊藤洋志とphaによる「フルサトをつくる: 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方」(東京書籍)です。


もう一つの場所を作る

著者の一人である伊藤は、生活の中で頭と心を鍛えるプロジェクト「ナリワイ」を提唱する人物、phaは働かないをモットーにシェアハウス運営を行っています。その一方で、田舎にも家を買う、あるいは格安で借りるといったことを行い、改装をして、都会とその場所を往復するような暮らしを提唱します。

何をすべきか?

本書が提唱するのは、都会か田舎か、定住か移住かといった二者択一からの脱却です。日本人というのは、こうした思い切りが重視され、どっちつかずの人間はあまり歓迎されません。しかし、どこかに場所を定め、ローンを組んだならば、そこから数十年はローンに縛られたままです。そうした息苦しさとは異なる楽しみや、生きがいを生活の中へ見出そうとする試みが本書では提案されています。

    
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