世界初の海底駅は日本にあった?

変わった場所にある鉄道駅は多いですが、かつて日本には海底駅と呼ばれるものがありました。本州と北海道を結ぶ青函トンネル内に設けられた竜飛海底駅と吉岡海底駅です。

避難用設備として

青函トンネル内に2つの海底駅がもうけられた理由は緊急時の旅客避難用および、保線用の基盤施設のためでした。青函トンネルの全長はおよそ53.9キロと長いため、途中で火災などのアクシデントが起きた時の退避施設が必要となったのです。竜飛海底駅は、青森県側の地上部から地下に降りられるようになっています。そして、もう一方の吉岡海底駅は、北海道側から地下に降りられるようになっています。

見学用設備も

かつて、この二つの駅には停車する列車があり、そこで観光をすることも可能でした。さらに、青森県側には青函トンネル記念館があり、そこから坑道を使って駅のそばの地下まで降りることができました。

現在は廃止されている

2つの海底駅は世界で唯一の海底にある駅として話題になっていましたが、北海道新幹線の整備工事のために、2013年をもって見学は行われなくなり、2014年には駅としても廃止されています。現在は駅への立ち入りはできませんが、青函トンネル記念館から地下へ降りることは可能となっています。さらに、今後の緊急時の避難設備として駅のある場所そのものは維持されています。