温泉の世界を知る

温泉に関するガイドブックは多く存在していますが、温泉の文化史や、温泉の効能といったミクロな部分はなかなかフォローされていません。そんな温泉にまつわるトピックを一冊にまとめた便利な本が松田忠徳による『温泉手帳 増補改訂版』(東京書籍)です。

何でもあり

著者は「源泉かけ流し」という今では当たり前となった言葉を生み出した人物として知られています。いわば温泉研究の第一人者であるといえるでしょう。ハンディな新書サイズに著者の温泉にまつわるうんちくがこれでもかというほどぎっしり詰まったお得な本に仕上がっています。ちょっとした移動の電車の中で読むアイテムにも良いですし、実際の温泉の旅に持参してみても良いでしょう。

何が語られている?

本書の内容としては温泉のお湯の種類、成分の種類をあらためて図式として説明したもののほか、温泉にゆかりの深い文化人や文学作品のガイドといった項目もあります。さらには温泉には欠かせないお土産品などについても詳細な記述があります。温泉を初めて知るという人、あるいは温泉には何度か通っているけれども、改めて深く知りたいという人、どちらにもおすすめの本であるといえるでしょう。何度も通う場所であるからこそ、違った楽しみを得たいという人も多いでしょうから、そういう人たちにとっては最適な一冊に仕上がっているといえます。