レイヴとは何か?

90年代の後半から00年代のはじめにかけてレイヴがブームとなりました。レイヴとは、野外で音楽に乗せて自由に踊るパーティーやイベントのことです。レイブ会場は、海辺やあるいは山奥のキャンプ場など、自然と近しい場所でした。


レイヴとは何だったのか

現在もレイヴパーティーは行われていますが、一時期に比べればブームは沈静化したといえるでしょう。今から見ると20年前に一時的に巻き起こったムーブメントは一体何だったのか。それを知ることができる最適な書籍が鶴見済と清野栄一による『レイヴ力:rave of life』(筑摩書房)です。

対話から生まれるなにか

本書ではレイヴパーティーは、現代社会にどう位置づけられるのかといった視点から描かれています。大学教授、現役DJ、音楽雑誌の編集長といった人と、レイヴと文化、レイヴとビジネス、欧米と日本のレイヴ文化の比較などについて語られています。著者の一人である清野栄一は、世界各地のレイヴパーティーをめぐってきた人物です。80年代末からはじまった世界的なレイヴムーブメントをつぶさに見てきた人物です。もう一人の著者である鶴見済は『完全自殺マニュアル』『檻の中のダンス』などを通して現代社会の生きづらさに向き合ってきた人物です。閉塞した日本社会からの解放、チルアウトの手段としてのレイヴの試みが考察されています。時代を知るのには最適な本といえるでしょう。

    
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