北京飯店とは何か?

かつてタイの首都バンコクの中華街の片隅に北京飯店と呼ばれる食堂がありました。この店は多くの日本人旅行者に愛されたことで知られています。


高級感はない?

北京飯店という言葉の響きから、ちょっとしたレストランのようなものを想像するかもしれません。ですが実際は十人も入れば満員になってしまうような小さな食堂です。ですが、この食堂には多くの日本旅行者が集っていました。なぜ日本人が集まっていたのかといえば、一階にある北京飯店の上に、楽宮旅社と呼ばれる安宿があったためです。小説家の谷恒生がこのホテルを舞台として「バンコク楽宮ホテル」を記したことでも知られています。安宿の最寄りの食堂として北京飯店が繁盛していたといえるでしょう。

日本食もどきの店

北京飯店は日本食を出すことで知られていました。ですが、日本食といっても海外の日本食レストランで出されるような寿司や天ぷらといったものではありません。カツ丼、カレー、味噌汁といった庶民派のメニューが並んでいました。中でもカツ丼は「カシ丼」という名物メニューであり、テレビ番組に取材されたこともあります。北京飯店にはスワニーさんと呼ばれる名物の店主がいました。彼女は簡単な日本語を話しました。そんな北京飯店も、2010年頃にひっそりと閉店してしまいました。いまは別の雑貨屋が入っています。

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