ペンで楽しむ北陸新幹線 旅の記憶をよみがえらせる「塗りつぶし」とは?

1冊の本と、1本のペン。それだけを使ってタイプスリップを体験できるとしたら、それは非常にワクワクする話ではないだろうか。

3月14日、いよいよ北陸新幹線が開業する。金沢駅がある石川県では、本線開業による121億円の経済効果が見込まれている(同県予測)。来年3月には北海道新幹線も一部開業をすることから、日本ではしばらく鉄道関連の話題が続きそうだ。

このように新たに開通する路線があれば、過去に廃業となった路線もある。それぞれの人に、今でも懐かしく思い出す路線があるだろう。実は、それらの思い出のルートを、現代でもう一度楽しむ方法がある。


鉄道旅行における、「塗りつぶし」という楽しみ方がそれだ。ひとつの旅が終わったら、路線図が載った地図を取り出し、使った路線をひとつずつ塗りつぶす。そうすることで、自分だけの旅の記録を作っていくというものだ。

「塗りつぶし」の一番の魅力は、線路をぐりぐりと塗りつぶしていくうちにその旅の記憶がよみがえってくるところにある。車窓から見えた景色、駅と駅の間で食べた弁当の味などが、不思議と鮮明に思い出される。ゆっくりと旅の思い出に浸るうち、まるでタイムスリップをして、もう一度その旅行を楽しんでいるような気分になるのだ。

実はこの「塗りつぶし」の旅記録、鉄道ファンの間では有名なものだ。2007年のベストセラー『鉄道の旅手帖』(実業之日本社)が火付け役となり、多くの鉄道ファンの心を掴んだ。
今年、そのリニューアル版である『改訂新版 鉄道の旅手帖』(同社)が発売されている。地図の切り方にこだわり、メモ欄も充実させるなど、より使いやすさにこだわったつくりとなっている。旅が終われば、自分がそのとき感じたことのメモを見ながら「塗りつぶし」を楽しむのが良いだろう。
また、1980年以降に廃止になった路線・ルート・駅なども掲載されており、いわゆる国鉄世代にも納得の内容。数十年前に使った路線も塗りつぶすことができるのは魅力的だ。

価格は1,200円(税抜)と安価なので、鉄道ファンはもちろん、旅行好き、出張の多いビジネスマンには1冊持っていてほしい。この本とともに旅の思い出に浸りながら、つかの間の時間旅行を楽しめるはずだ。

『改訂新版 鉄道の旅手帖』(実業之日本社・編)
http://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-11125-4

    
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