テレフォン喫茶とは何か?

現在はすでに消滅していますが、かつて日本にはテレフォン喫茶と呼ばれるものがありました。このテレフォン喫茶とはどのようなものなのでしょうか?

いかがわしいお店ではない

テレフォン喫茶というと、テレクラなどのいかがわしいお店のようなイメージもあるかもしれません。しかし、実際はそんなことはありません。テレフォン喫茶とは、座席に電話が設置された喫茶店をいいます。現在は携帯電話やスマートフォンを一人一台、あるいはそれ以上所有していることは当たり前ですが、かつて電話は持ち歩くものではありませんでした。外で電話を使う場合には公衆電話を使うか、あるいはお店や個人の電話を借りるといったことも行われていました。

テレフォン喫茶は誰が使っていた

そんな時代に、さっそうと登場したのがテレフォン喫茶でした。テレフォン喫茶は、テーブルひとつひとつに電話がついているので、そこをオフィス代わりに使う人たちもいました。特に、こまめな連絡を必要とする雑誌の編集者や新聞記者など、マスコミ関係の業種の人間に重用されていたようです。さらに、家に電話が設置されていない学生や若い世代の人たちもテレフォン喫茶を利用していました。コーヒーを飲みながら実家に電話をかけたり、あるいは友人や恋人と会話を楽しむといったことも行われていました。今では当たり前になっていますが、電話をそうやって使っていた時代があったのです。気軽に利用できず、お互いの距離が離れているからこそ、電話のありがたみを感じられる場所であったといえるかもしれません。