本田宗一郎の名言

本田宗一郎という人物を知っていますか? 世界のHONDAを創った名経営者です。本田宗一郎ならではの名言が数々残されています。今回は、本田宗一郎の名言を紹介していきます。


■諸悪の根源

人が人を差別するということを、諸悪の根源であると思っている。「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」という福沢諭吉の思想には、諸手をあげて賛成したい。

私が子ども心にもおかしいなと感じたのは、家族の中でお風呂に入る順番が決っているということに気がついたときからだった。子どもの曇りのない目には、それに似たことがいろいろ映ってきた。我慢のならないことがいっぱいあった。人は成長し、大人になるにつれて、そういう世の中だと割り切ったり、諦めたりしていくが、私にはそれができずに今日に至っている。人種や家柄や学歴などで人間を判断することを、私は今日まで、徹底してやらなかった。

■追い返されたくやしさ

腕白ッ子の私にも、苦しかったこと、くやしかったことがあった。私の家は貧乏だったので、着物もそう買ってもらえるわけがない。だから、ソデ口はこすった鼻が固まって合成樹脂のようにコチコチになっていた。隣の家は金持ちで、五月の節句になるといつも弁慶とか義経の武者人形を飾るので、私はそれが見たくてしかたがなかった。しかし、見にいくと、「お前みたいなきたない子はきちゃいけない」と追い返された。そのときのくやしさは、いまでも忘れない。金があるないで差別する、なんでそうするのかと疑問を持った。これは私の事業経営のうえでも、人間はだれでも皆平等でなければならぬという考え方に現われている。

■若いエネルギーでこそ

若い時代の失敗は、将来の収穫を約束する種であると思う。社長や重役の失敗は、ときには破滅の原因となるが、若い人の失敗には、そんな心配はない。安心して、彼等に新しい仕事を与えるべきだ。

発展のテンポは、絶えず急速の度を加えている時代である。寸刻も油断の入るスキマもなく、前進のための創意工夫と、同時にその失敗と原因の究明にも、エネルギーを傾注しなければ他に一歩先んずることは絶対不可能だ。これは生やさしい作業ではない。能力を限界の線で、酷使することである。それも短時間の勝負ではすまないものだ。身も心も音を立てて消耗するような、労働なのである。これに耐えうるものは、若いエネルギーしかない。

■過去を忘れる天才

私は非常に忘れることがうまくって、過去のことはどんどん切り捨てて生きてきた。そうしないと新しいものが頭に詰まってこない。とはいうものの、私の過去は機械屋というだけのもの。いまや機械といったって、エレクトロニクスも入りこむし、化学も入る。あらゆるものが入ってきた。いくら過去を捨てなきゃ前進はないなんて立派なことをいったって、もう私の頭じゃ何をやってもわからないことだらけだ。

それをわかったふりをしていれば、それはうそですよ。そんなところからは何も生まれない。もうこうなったら潔くやめるしかない。過去の自分にしがみついていたって仕方ないんだ。私の過去を忘れる天才ぶりは大したもんだろう。

本田宗一郎の名言。心に響きます。

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参考本

「やりたいことをやれ(本田宗一郎)」

    
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