文芸・小説

小説、日本文学など文学に関する情報を紹介しています。

  • 中上健次「十九歳の地図」の世界

    中上健次という作家がいます。1946年、和歌山県新宮市に生まれ、1976年に「岬」で芥川賞を受賞します。これは戦後生まれとして初めての芥川賞となりました。その後、数々の名作小説を書き上げ、92年にわずか46歳の若さで没した作家です。 初期青春

  • 大正時代に村上春樹がいた?

    村上春樹の小説の魅力とは何でしょう。初期の青春小説にあるものは、男女がとりとめもなく会話を交わし、淡々と生きていくという世界とも言えるのではないでしょうか。村上春樹の小説はアメリカのサブカルチャーの影響を大きく受けています。しかし大正時代にも村上春樹のような作

  • 「自殺されちゃった僕」から読みとく90年代サブカルチャー

    「自殺されちゃった僕」という書籍があります。なんともセンセーショナルなタイトルですが、作者の吉永嘉明は、サブカルチャー系書籍を手がける編集者、ライターとして知られています。彼は仕事仲間であり、先輩であった編集者の青山正明、そして同じく仕事仲間であり友人であった

  • 80年代の村上春樹と村上龍

    村上春樹という作家がいます。そして村上龍という作家がいます。どちらも日本を代表する小説家です。同じ苗字ですが、血縁関係はありません。ほぼ同時期にデビューして、80年代は「W村上」と呼ばれていました。現在では村上春樹の方が知名度が高くなっています。しかし、当初は

  • 村上春樹の初めての海外旅行はいつ?

    村上春樹という作家がいます。ジャズ、食事、スタイルなどアメリカ文化の影響を色濃く受けた若者たちの群像を描く作品を多く描いてきました。村上春樹が初めての海外旅行先と選んだのはもちろんアメリカです。それは村上春樹が何歳の時なのでしょうか? 遅い海外デ

  • 幻の名著、二階堂奥歯「八本脚の蝶」

    二階堂奥歯という人がいました。これはペンネームです。ネットでブログを執筆していましたが、2003年の春に自ら命を絶ちました。彼女の死後、彼女が記していたログと、親交のあった人たちの文章をとりまとめて「八本脚の蝶」が刊行されました。これはブログのタイトルと同じも

  • 小説の新人賞はどう決まる?

    小説の新人賞というものは、毎年1〜2回の募集があります。ジャンルも純文学系からミステリー、SFなどさまざまです。小説の新人賞には1000通以上の応募があるといわれています。そこから当選するのはわずかに1~2作のみです。倍率は実に1000倍にもなる狭き門です。

  • 佐藤優『紳士協定ー私のイギリス物語』が文庫化

    佐藤優の最高傑作ともいえる『紳士協定ー私のイギリス物語』が文庫化されました。佐藤優さんといえば、政治経済や外交、あるいは宗教に関する専門的な著作をする人という印象があるかもしれません。しかし、本書は異なる趣きを持つものです。 イギリスでロシア語研

  • 芥川賞、直木賞のルーツは何?

    7月は芥川賞直木賞の発表のシーズンとなりました。両賞とも、文学界の栄誉とも言われています。本に興味が無い人、普段本を読むことがない人でも、賞の名前くらいは知っているでしょう。さらには賞を獲ったのだから小説作品も読んでみようと思う気になる人もいるかもしれません。

  • 2015年に著作権が切れる作家

    小説家など文章の著作権は作者の死後50年間保護されます。世界的には70年や99年というところもある中で日本は50年を採用しています。その間は、権利継承者の許諾が必要となります。 来年2015年いっぱいで2名の大物作家の著作権が切れます。 谷

  • 日本が分断国家に!? 矢作俊彦「あ・じゃぱん」

    戦争をテーマとした文学作品は数多くあります。その中で日本において多いのが、架空現代史ものというべきものです。 これは戦争で日本が勝っていたらどうなっていたか、あるいは戦争がいまだ続いていたならばどうなっていたか、といった世界を描いたものです。そのジャンル

  • ガルシア・マルケスと寺山修司

    先日、南米文学の巨匠ガルシアマルケスが87年の生涯に幕を閉じました。マルケスの文学には現実離れしたファンタジックな描写で知られるマジックリアリズムという手法が多く用いられました。代表作といえるものが「百年の孤独」でしょう。この作品は寺山修司と深い関係があります

  • 編集者が書いた究極の裏話

    小説はどのように出来上がるのでしょうか。まず文章を書く作者がいることは確かです。しかし、それがそのまま発行されているわけではありません。作家と読者の間には編集者がいます。編集者は作家と一対一で向き合います。 当然喧嘩もしますし、時には刺し違える覚悟も必要

  • 渡辺淳一が描いた「快楽」と「不倫」の世界

    「失楽園」や「愛の流刑地」などの代表作を持つ、作家の渡辺淳一さんが2014年4月30日にこの世を去りました。男女の性愛を主軸に置いた作品に賛否を得ながらも、発表のたびに話題を呼びました。映像化されたものの中から最近の作品を紹介しましょう。 「雲の

  • ビッグデータを題材に、2020年のIT世界の進化した姿を描き好評を得た小説「ドリームワールド 記憶共

    現代用語の基礎知識選2013年ユーキャン新語・流行語大賞の候補語50語にも選ばれた「ビッグデータ」を題材に、2020年のIT世界の進化した姿を描き好評を得た小説 ドリームワールド 記憶共有世界 ─The bigdata simulator machine─

  • 「わかるわかる」と共感の嵐! 親の老後を考えるコミックエッセイ「親を、どうする?」

    「お母さんの面倒をみるのはあんたしかいないんだから」 「私は介護要員かい?」 介護を体験した女性100人への取材をもとにした主人公たちのセリフに、読者から「わかるわかる」と熱い共感の声が届いています。11月7日に発売し、即重版となった話題のコミックエッ

  • テイルズウィーバーの原作者が描く新小説「ArcheAge」とは

    大人気オンラインゲームテイルズウィーバーは、140万部を突破した「ルーンの子供たち」というファンタジー小説が原作となっています。今回は、テイルズウィーバーの原作者が描く話題の新小説「ArcheAge(アーキエイジ)」を紹介します。 ■作者はテイル

  • ゲーム好きにはたまらない! 人気オンラインゲームの原作小説「ArcheAge」がおもしろい!

    ゲーム好きにはたまらないおすすめのファンタジー小説があります。それは、人気オンラインゲームの原作小説ともなっている「ArcheAge(アーキエイジ)」シリーズです。今回は、「ArcheAge」シリーズのおもしろさを紹介します。 ■「ArcheAg

  • 桐島のDVDが発売されるってよ。

    昨年、日本で最も話題になった邦画は数多くあります。その中でも特に話題になったのが「桐島、部活やめるってよ」です。どこの映画雑誌を見ても1位を飾っている本作ですが、いったいどのような映画、小説なのでしょうか。今回は先日DVDが発売された、「桐島、部活やめるってよ

  • たまには文学してみませんか?

    先日、第148回芥川賞、直木賞が発表されました。芥川賞は純文学系の新人作家に与えられる賞で、直木賞はエンターテイメント系の中堅作家やベテラン作家に与えられる賞です。普段小説を読まなくても、芥川賞・直木賞のニュースは興味を持って見る人も多いことでしょう。今回は「

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