バロウズの「ジャンキー」は読める

ウィリアム・バロウズという作家がいました。アメリカ生まれのSF作家です。バロウズは実験的な作風の作家として知られています。


カットアップ?

バロウズが用いた手法のひとつにカットアップというものがあります。これは、文字を適当に切り貼りしたものの、つなげて物語を作るというものです。当然、まったく脈略のない言葉がつながれているので、非常に読みにくいものです。ですが、そこに何らかの意味が生ずるのであるといった「無意味の意味」のようなものを評価する動きもあります。そのため、バロウズは、小説や文章そのものを読んでいるという人はあまりいません。むしろ、バロウズ的な何が、がひとり歩きしてしまい評価されてしまっているような状況があります。

「ジャンキー」はまとも

しかし、バロウズの実質的なデビュー作となった「ジャンキー」を読むと印象が変わります。これはあらゆるドラッグにおぼれ、さらに法規制から逃れるためにメキシコに逃亡するまでのジャンキーの姿が描かれています。一人称で描かれる主人公の人物はまぎれもなくバロウズその人であることがわかります。いわば、バロウズの自伝的作品にしてデビュー作であると言えるでしょう。こちらの小説は他のバロウズ作品に比べて意味不明であるということはありません。しっかりと物語調になっています。バロウズに興味がある人はまず手にとってみてはいかがでしょうか?

「オバマ氏、村上春樹氏も使う心を感動させる技術とは?」の詳細を調べる

    
コメント