福生と村上龍

村上龍は、1976年に講談社の文芸誌である「群像」の新人賞を「限りなく透明に近いブルー」で受賞して作家デビューを果たします。この作品は、米軍基地のある福生で、ドラッグとセックスにおぼれる若者たちの姿を詩的な表現でつづった作品です。


実体験?

これは村上龍の実体験をベースにした作品といわれています。村上龍は武蔵野美大にかよっていたため、近くの福生に住んでいたこともあります。福生には米軍住宅と呼ばれる施設が多く立ち並んでおり、芸術家が集うことでも知られていました。大滝詠一が福生在住であったことも有名でしょう。

憧れて行くと…

この村上龍の「限りなく透明に近いブルー」の世界にあこがれて福生へ行ったという人もいるのではないでしょうか。ですが、福生駅前というのはスーパーなどがたちならぶ、普通の多摩地域の町並みといった感じです。横田基地沿いには、英語の看板をかかげたバーなどが存在するのですが、駅前にそうした歓楽街の姿は、なくなっています。最初の福生体験というのはまず電車に乗って行くものでしょうから、いきなり庶民的な町並みが出現して驚くというのはあるかもしれません。やはり町並みというのは、つねに変わりゆくものであり、いつまでも同じものが観光地や博物館のように残されているわけではないということなのでしょう。

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