ハガキ職人小説の世界

ハガキ職人という人たちがいます。主にラジオ番組や、雑誌の投稿欄に、ネタを送る人たちのことをいいます。基本的に無償の活動であり、さらに番組や雑誌ごとにレベルも分けられています。文字やネタのみのやりとりで名前を知ることになるので、相手の素性はわかりません。実態は謎につつまれているといっていいでしょう。


ハガキ職人小説

そんなハガキ職人の世界を小説化したのが風カオルによる『ハガキ職人タカギ!』です。本作は第15回小学館文庫賞小説賞受賞作です。学校で目立つことはないけれども、ネタハガキの投稿には命をかけている少年が主人公です。これは昔も今もハガキ職人の姿のスタンダードといえるでしょう。昔のハガキ職人像と違うところは、ネットを駆使しているところでしょう。主人公の少年はメールを使ってネタ投稿を行っています。昔は1枚50円のはがきを使わなければいけませんでした。予算を節約する人は、封書の中にハガキ大の紙を大量に詰め込んで送るといったことも行われていたようです。さらに、主人公はネットを使ってTwitter上で他のハガキ職人とつながりをもっています。これも新しいものといえるでしょう。昔のハガキ職人の交流の手段といえば、ホームページを作って集まったり、あるいは住所を交換して手紙のやりとりをするといったものでした。

青春像は変わらず

物語ではクラスのヒロイン的な存在の女性との交流も生まれています。青春小説の王道的な展開ともいえますが、それがハガキ職人という世界を通して描かれると違った味わいとなります。

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