J文学とは何か?

文学と聞いてどんなイメージを思い浮かべるでしょうか。何か堅苦しいもの、古くさいもの、そうしたイメージが先行するのではないかと思います。そんな旧来の文学のイメージを突き崩そうとしたのがJ文学でした。


「文藝」にはじまる

J文学は河出書房新社が発行する文芸誌「文藝」において展開されました。若者向けのサブカルチャーよりの作家を多く起用し、紙面もポップなデザインに仕上げました。J文学の代表的な作家といえば、阿部和重や赤坂真理、藤沢周、鈴木清剛など主に90年代にデビューした新しい作家たちを総称していました。

Jの時代

当時はプロサッカーリーグのJリーグが誕生し、さらに日本の邦楽がJポップと呼ばれるなど、なにかとJと名前がつくものが取りざたされていました。その中で文学にもJをつけることで堅苦しいイメージを取り除こうとしたのです。しかしながらJ文学は、幅広い作家と一括りにしてしまったため無理があったともいえます。90年代にデビューした作家はもちろん、若者に人気のある村上春樹や村上龍まで含めていたためです。これではさすがに、なんでもありが過ぎたともいえるでしょう。広い意味で文学のサブカルチャー志向をあらわしていたのがJ文学であったともいえるでしょう。

    
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