「自殺されちゃった僕」から読みとく90年代サブカルチャー

「自殺されちゃった僕」という書籍があります。なんともセンセーショナルなタイトルですが、作者の吉永嘉明は、サブカルチャー系書籍を手がける編集者、ライターとして知られています。彼は仕事仲間であり、先輩であった編集者の青山正明、そして同じく仕事仲間であり友人であった漫画家のねこぢる、そして実の妻をすべて自殺で亡くしています。作者は残されたものの気持ちを綴ることで、自殺する人を少しでも減らしたいという思いを込めて本書を著したようです。しかし、本書は90年代サブカルチャーの証言録ともなっています。


さまざまな人物が登場

本書にはさまざまな人物が登場します。「完全自殺マニュアル」で知られる鶴見済や、ねこぢるの夫であった漫画家の山野一などです。90年代なかば彼らがハマっていたものがレイヴでした。これは、電子音楽を爆音で流してひたすら踊り続けるというものです。そこには、ドラッグの使用も行われていました。そうした、薄汚れてはいるのだけれども、どこかハッピーな時代というのが90年代であったのかもしれません。そうした90年代サブカルチャーのダークサイトがあますところなく記されています。もちろん、作者の訴える「自殺され残されたものは悲しい」というのは事実ではあります。しかし、ここに登場する人たちは世の中や社会と折り合いがうまくつけられなかった人であったのだろうということは想像されます。

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