「リトルモア」とは何か?

リトルモアという出版社が存在します。この会社は、かつて社名と同じ「リトルモア」という雑誌を発行していました。


「リトルモア」の世界

リトルモアは雑誌の中でどういったジャンルに属するかといえば文芸誌です。小説や評論や詩といったジャンルの文章を乗せる文芸誌です。文芸誌は評論家の大塚英志に「出版社における不良債権」と言われるほどの売れないジャンルです。そのジャンルにあえて、リトルモアという小さな出版社が挑んだ業績は評価されて良いでしょう。

作家を排出

「リトルモア」は文芸誌の伝統にならい、新人賞も募集していました。「リトルモア」の新人賞の選考システムは編集者がすべて読んで参加し、コメントを積極的に発信していくものでした。これは現在のネット社会のレコメンド文化に近いものがあるかもしれません。この賞からは、福永信や宮崎誉子、本間文子といった作家を排出しました。

ライバルはネット?

「リトルモア」が発行されていた90年代後半から、ゼロ年代前半にかけてはインターネット文化が勃興し始めた頃です。「リトルモア」は、新しいものに向き合っていたので当然ネットを意識していてはいたでしょう。ですが少なくとも誌面においてネットの影響や関心などは感じられません。それは「紙の文芸誌」としての最後のプライドといえるのかもしれません。

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