村上春樹と「走ること」の関係とは

デビュー作「風の歌を聴け」を執筆したのは1979年30歳。当作でセンセーショナルなデビューを果たした作家の名は村上春樹といいます。現在では世界的に名の知れた作家ですが、かつては賛否が極端に分かれていました。芥川賞にノミネートされるものの受賞するには至りませんでした。そんな村上春樹氏ですが、作家/翻訳家としての顔のみならず、ランナーとしての顔も持っています。今回は村上春樹氏にとって「走ること」はどういう意味をもっているのでしょうか。


■村上春樹とランニング

村上氏が走り始めたのは1982年秋、専業作家としての生活を開始したときでした。それ以来、約30年、彼は走り続けています。仕事柄、世界各地を飛び回っている彼ですが、行った先々で走ることを続けています。今も世界各地で、フル・マラソンを始め、100キロマラソンやトライアスロンを休まずに続けています。旅行かばんにはランニングシューズがいつも中に入っています。走ることは彼自身の生き方にどのような影響を与え、彼の書く小説を変えてきたのでしょうか?
 

■村上春樹と西海岸文化

村上春樹氏についてよく言われることは、アメリカの影響を受けている、特に西海岸の影響が強いのではないかということ。ランニング文化は元々、気候が安定した西海岸で熱が高まり、世界各地に伝わったものです。また、村上氏は高校時代、アメリカ文学を読みあさり、影響を受けた作家の多くはアメリカ出身。多くのアメリカ文化を吸収した彼の作品は「ドラッグを使った後のトリップ状態のような読み心地がする」とアメリカで言われることもあります。これは西海岸を中心とするヒッピー文化に影響を受けたからではないかと考えられています。
 

■村上春樹にとって「走ること」とは....

 
1. ものごとの基本を着実に身につけるには、多くの場合フィジカルな痛みが必要とされる
 
2. 筋肉は記憶し、耐える。ある程度向上もする。しかし妥協をしてはくれない。融通をはかってもくれない。
 
3. 死ぬまで18歳でいるためには18歳で死ぬしかない。
 
4. 昨日の自分をわずかにでも乗り越えていくこと、それがより重要なのだ。
 
5. 継続すること―リズムを断ち切らないこと。長期的な作業にとってはそれが重要だ。いったんリズムが設定されてしまえば、あとはなんとでもなる。
 
 
今回は村上春樹と走ることについて考えてきました。本を読む際、作品自体だけでなく、作家のバックグラウンドを知ることは、本をより一層楽しむことに繋がると思います。今一度、好きな作家について調べてみてはいかがでしょうか?
 

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