編集者が書いた究極の裏話

小説はどのように出来上がるのでしょうか。まず文章を書く作者がいることは確かです。しかし、それがそのまま発行されているわけではありません。作家と読者の間には編集者がいます。編集者は作家と一対一で向き合います。

当然喧嘩もしますし、時には刺し違える覚悟も必要となるような仕事であると言えるでしょう。そんな元編集者が書いた小説が話題を呼んでいます。


漫画編集者の仕事

文藝春秋社から昨年刊行された、関純二「担当の夜」は漫画雑誌の編集者と担当漫画家の話です。作者は、講談社から発行されていた『ヤングマガジン』の編集長という経歴を持ちます。当然、話に出てくる漫画家たちには実在のモデルがいます。

個性豊かな漫画家たち

線の細い天才肌の若手漫画家、手抜きを平気でしてくるが時折神がかった仕事をするベテラン漫画家、実力はあるが名前を変えて新人賞の賞金を獲得する漫画家ゴロと、繊細ゆえに命を落としてしまう漫画家と数多くのキャラクターたちが登場します。

さらに、歴代の漫画編集者たちの破天荒ぶりが記された短編も収録されています。作者自信をモデルとするであろう漫画雑誌編集者のアルコールへの耽溺ぶりも、切なさを際立たせます。

小説版の「編集王」か

漫画家と編集者の二人三脚の世界を泥臭く描いた漫画として土田世紀の「編集王」という作品があります。「担当の夜」はさながら、小説版の「編集王」であると言えるでしょう。アツい世界が好きな人は必読です。

「読みたい小説たち」の詳細を調べる

    
コメント