史上最弱にして最強? の安楽椅子探偵現る!

「わざわざ、ごっ、ご足労を……わたし、店長の篠川栞子です」『ビブリア古書堂の事件手帖』は実在する書籍を物語の軸にした4つの短編からなる小説です。舞台は鎌倉にある

ビブリア古書堂

。店長の篠川栞子は、古書店のイメージとは合わない綺麗な女性。しかし、人と話す事が大の苦手なのです。そんな彼女が唯一饒舌に語れるのは、

本の事

。そして、何故か彼女の元には

秘密を抱えた本

が沢山集まってきます。今回は、1・2巻合わせて累計200万部を突破したベストセラー小説をご紹介します。


■あらすじ

主人公は、現在求職中の五浦大輔(23)。母親と一緒に、亡くなった祖母の遺品を整理していると、その中に『夏目漱石全集』を見つけました。大輔はこの本に祖母との嫌な思い出があり、その時の出来事がきっかけで、本が好きなのに何故か読む事が出来ない体質になっていました。
本を眺めていた母親が、その内の1冊に夏目漱石のサインを見つけます。果たして本物なのかと考えている時、大輔は高校生の時に見た、美人の女性がいる古書店の存在を思い出します。
店に足を運ぶと、店長が足を折り入院中との事。病院へ向かうと、そこにいたのは紛れもなく高校生の時に見たあの女性でした。しかし、他人と話す事が苦手なのか、小さな声でぼそぼそと喋るのが精一杯に見えました。大輔が『夏目漱石全集』を見せると、態度が一変。饒舌に語り始めたのです。そして、サインの真偽だけではなく、この本に隠されたある大きな秘密まで、解き明かしてしまったのです。
 
この本は、所謂"ラノベ"です。しかし、読み始めてみると篠川栞子の推理力にあっと驚かされます。入院中でどこへも行けないにも関わらず、古本を持ってきた当事者の話や主人公の話だけで、まるで見て来たかの様にその本に隠された秘密を解き明かしてしまう、まさに安楽椅子探偵です。本好きの方はもちろん、ミステリーが好きな方にもおすすめです。6月23日に第3巻が出版されましたので、これを機に読んでみてはいかがでしょうか?
 

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