若者の日常、鈴木清剛の世界

鈴木清剛という小説家がいます。鈴木清剛は、若者の日常を描くことに長けた作家でした。鈴木清剛は、1997年に『ラジオデイズ』で文藝賞を受賞しデビューします。


服飾の人?

鈴木清剛は受賞時は、文化服装学院の助手をしており、その前はコムデギャルソンに務めていたことも話題となりました。服飾の人が、小説を書いたことで話題となったのです。あまりにも服飾のことばかり注目されるので、服飾の世界を目指す若者たちの日常を描いた『ロックンロールミシン』を書き上げます。本作で三島由紀夫賞を受賞します。

オシャレではない?

服飾の人ということで、鈴木清剛の小説にはきらびやかな世界が描かれているかと思いきや、そうではありません。例えば『ラジオデイズ』に描かれる世界は、工場に務める主人公のもとに、旧友が転がり込んできて、日常生活にちょっとした異変が起こる様が描かれています。しかし、世界が劇的に変わることはありません。主人公の青年は、工場で検品作業をしています。恋人もいます。特に不満もなく、たんたんと日常生活をこなしています。それが人生なのだと気付かされるような世界が描かれているのです。

ルーチンワークへのこだわり

ルーチンワークへのこだわりは、鈴木清剛に通底するものです。現在のところ最新作である『ワークソング』は、ネジ工場が舞台の話です。ルーチンワークの繰り返しで、それをこなし、受け止めること、仕事の真理を現すような世界が、鈴木清剛にはあるのです。

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