坂口恭平を読もう

坂口恭平という作家がいます。作家以外にも、建築家のほか、歌を歌ったり、絵を描いたりすることもあるので、さまざまな肩書があります。


建築の限界

彼は、もともとは建築家としてキャリアをスタートさせました。大学では建築学科に学んでいたのですが、ただ建てるだけで、その場から移動ができないという建築のありかたに根本的な疑問を呈します。そこで、彼が目をつけたのがホームレスの住まいでした。一見ボロいようでいて、通気性にすぐれ、スクランプアンドビルドが容易な建築物に注目し、彼は「0円ハウス」と名づけます。

上手な見立て

さらに、「0円ハウス」の住人は、使用期限の切れた車のバッテリーを広い、発電に使います。さらに、ゴミの中から使えるものを選び出して生活を成り立たせています。それを「都市の幸」と彼は呼びます。坂口恭平は見立てがすごいうまい人です。それも、広告代理店的な戦略ではなく、きちっと異なる視点から目線を当てます。狭い住宅よりも路上の方が自由があるのではないかという、彼がそもそも持っていた動機に行き着きます。彼の見立てが凝縮された本として『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』があります。これは、いわゆるハウツーサバイバル本ではありません。これまでの社会生活を異なる見方から見てみようという、日常に異化作用を与える気づきを与えてくれる本です。

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