スーザン・ソンタグと解釈の病

スーザン・ソンタグという批評家がいました。アメリカ人の女性評論家であり、政治的な発言が多いことでも知られます。古くはベトナム戦争に反対し、北ベトナム政府の招聘によって、戦時下のハノイを訪れています。その様子を記したエッセイとして「ハノイで考えたこと」(晶文社)があります。スーザン・ソンタグは2004年に71歳で没します。死の直前に起こった911テロにも、愛国一辺倒に動いたアメリカ国内の体制を批判しました。その後に続くイラク戦争にも反対したことで知られています。


「反解釈」とは何か?

スーザン・ソンタグが批評家としてのキャリアをスタートさせた初期のエッセイ群をまとめたものが「反解釈」(ちくま学芸文庫)です。反解釈とはどのようなものなのでしょうか。それは、あらゆるものごとに何か解釈を与えようとしてしまう、解釈の病を脱するべきではないかということをスーザン・ソンタグは訴えます。それは「考えるな、感じろ」という単純なメッセージでは決してありません。むしろ考え続けることは必要である。しかし、単純な解釈、わかりやすい解釈に溺れてはいけないのだという警句であるのです。それは「敵か味方か」を同盟国に突きつけた、911以降のアメリカ、彼女が批判したアメリカを象徴するものであるでしょう。「反解釈」には「キャンプについてのノート」も収録されています。彼女がこだわったキャンプという概念についてのメモです。映画、文学、音楽などあらゆるサブカルチャーのキーワードが網羅されています。

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